カテゴリ「思想・哲学」の記事一覧
2010.12.23
キリスト教vs.イスラム教(4)「兄弟宗教」千年対立の歴史
2011年2月号記事 §4 「兄弟宗教」 千年対立の歴史 キリスト教とイスラム教──現代ではそれぞれ22億人、15億人の信徒数を誇る大宗教だが、過去においても両者は覇を競い合うライバルだった。因縁浅からぬ両宗教の関係史をまとめてみた。 キリスト教vs.イ...
2010.12.23
キリスト教vs.イスラム教(1)神々は戦争を望むのか
2011年2月号記事 宗教でわかる国際政治 キリスト教vs.イスラム教 神々は戦争を望むのか 21世紀最初の10年はテロと対テロ戦争の時代だった。 その背景にある、キリスト教文明とイスラム文明の衝突は解決の道筋が見えていない。 対立を乗り越えるために必要なパラダイムシフト(認識転換)と日本が負うべき役...
2010.11.11
哲学者・西田幾多郎の眼
西田幾多郎が幼少期を過ごした金沢・宇ノ気の海。印象派を思わせる波が静かに打ち寄せていった。 Photo&Text by Teru Iwasaki 日本の風景(11) 神 は我々の意識の最深最終の統一者である、否我々の意識は神の意 識 の一部であって、...
2010.09.07
苛烈な〝破壊者〟ニーチェの闇
2010年11月号記事 いま日本でなぜか、ニーチェがブームだ。ベストセラーも生まれ、若い人たちの心も捉えているようだ。なぜニーチェが流行るのか。そしてその危うさとは?西洋哲学の研究者であり大学の哲学講師である伊藤淳氏に分析してもらった。 Profile 伊藤淳(いとう・じゅん) 1962年生まれ。2001年東洋大学大学院博士...
2010.07.05
菅首相のネタ本? ロールズ「格差原理」を検証
2010年9月号記事 若い世代に知ってほしい政治哲学講義 「最小不幸社会」に退場勧告! 菅政権発足以来、人口に膾炙した「最小不幸社会」という言葉。この発想の根っこには、アメリカの政治哲学者ジョン・ロールズの唱えた「格差原理」があると指摘する人は多い。 しかし、格差原理は決して日本を幸福にすることはない。日本はむしろ「...
2010.06.05
丸山眞男の「末路」
2010年8月号記事 若い世代も知っておきたい戦後の政治学をリードした人物 丸山眞男(1914~1996)といえば、60年の安保反対闘争の理論的リーダーとして、安保世代でその名を知らぬ人はいないだろう。 彼の思想はいまなお広範な影響力をもつが、その言論が戦後の日本をミスリードしてきたことは否めない。それを清算するためには、安保世代だけではなく...
2010.05.08
「古典」としての「教祖伝」の成立
2010年7月号記事 幸福の科学ユートピア学術賞大賞 『平凡からの出発』から 教祖伝『若き日のエル・カンターレ』へ(要約) 「古典」としての「教祖伝」の成立 松本智治 (まつもと・ともはる)1976年福岡県生まれ。東京大学文学部歴史文化学科卒業。社会哲学、歴史学等を中心とした...
2009.08.09
宗教立国はなぜ必要か
2009年10月号記事 ─政教分離の誤解をとく─ 2009年5月、幸福の科学を母体とする新政党・幸福実現党が旗揚げし、国政に進出しようとしている。しかし、巷からは、政教分離を根拠に、宗教団体の政治参加を疑問視する声もしばしば聞かれる。 そこで、西洋哲学の研究者であり、欧米の政治思想にも造詣の深い、東洋大学講師の伊藤淳氏に...
2009.05.21
新たな自由論の 構築を求めて(要約) マイケル・ポラニーの思想からの示唆
2009年7月号記事 幸福の科学 ユートピア学術賞 優秀賞 山道清和 (やまみち・きよかず)1965年長崎県生まれ。明治大学大学院法学研究科修士課程修了。教育を中心とした幅広い分野の研究を続けている。 本誌先月号では、「幸福の科学 第1回 ユートピア学術賞」の入賞者を発表した。今回は「優秀賞」を受賞した山道清和氏の論...
2006.10.10
「死をめぐる諸問題」
2006年12月号記事 宗教学のいま 現在、宗教学界では、「死」そのものや、「死後の生命」「スピリチュアルケア」(注)といった「死をめぐる諸問題」に関心が集まっている。 宗教研究のための全国的な学術団体として、もっとも包括的な組織である日本宗教学会の学術大会から、昨今の宗教学事情をレポートする。 ...