産経に遠藤浩一教授が「政治の『失われし20年』を超えて」と題して「正論」を寄せている。

冒頭のフランシス・フクヤマの『歴史の終わり』に対する論評には多少の不満が残るが、現在の中国は、ヒトラーの第三帝国と同様、国民を消費生活になじませる一方で、全体主義的統制に順応させているとし、敵はヒトラーと同様なのだから、今こそ「冷戦思考」が求められるとしているのは、正しいだろう。

一方、日本人は、消費生活になじむだけなじんで、一番大切な気概やサムライ精神を忘れ、外交において支離滅裂な政策しか実行できない民主党を政権につけた。

しかし、古代ギリシャのアテネでは「友愛」は対外的には「気概」を意味したことを知らなくてはならない。

日本人は、外交国防がからむ自分たちの自助ではどうにもならない政治における20年の損失の大きさを知るべきだろう。(HC)

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