ヒラリー・クリントン氏が12日、アメリカ大統領選に出馬を表明したが、宇宙政治学の分野でも、この話題は盛り上がっている。

アメリカの隔月誌『マザージョーンズ』の記事「なぜUFO活動家たちはヒラリー・クリントン大統領に熱狂するのか」によると、かつてのアメリカの大統領たちが隠ぺいし続けているUFO情報を、彼女なら開示してくれるだろうと大いに期待しているのは、UFO研究家のステファン・バセット氏とマイケル・サラ氏である。

バセット氏は、キャピトル・ヒル(ワシントンDCの連邦議事堂のある場所)唯一公認のUFOロビイストで、2013年に政府に情報開示を求めるシチズン・ヒアリング・オン・ディスクロージャーを主宰し、ホワイトハウスにUFO情報開示の陳情も行っているという人物だ。

また、マイケル・サラ氏は、もともと大学の研究者だったが、冷戦時からずっとアメリカの政治においてエイリアンが秘密裏に関わり続けていると主張するエキソポリティックス(宇宙政治学)という新たな研究を構築した人物である。

両氏は、ヒラリー・クリントン氏こそ、彼らと意を同じくするはずと大いに期待しているという。

というのは、ビル・クリントン元大統領の首席補佐官だったUFO情報開示派のジョン・ポデスタ氏が、ヒラリー・クリントン氏の陣営で指揮をとり、側近になるのではという期待があるからだ。ポデスタ氏のUFO、ETへの関心は、ワシントン・ポストが報道したこともあるくらいで、先日、オバマ大統領のアドバイザー職を降りるときに、「またしてもUFOファイル開示ができなかった」とツイートしたという情報が世界を駆け巡った。

また、ヒラリー・クリントン氏は、UFO情報開示のロビー活動で有名な故ローレンス・ロックフェラー氏(2代目ジョン・ロックフェラーの3男)と交流があった。ロックフェラー氏は、彼のワイオミング農場にクリントン夫妻を招待し、UFO情報の開示を求めたという。ロックフェラー氏と一緒に写っているクリントン氏の当時の写真では、彼女が、ポール・デイヴィス氏の「ET発見の哲学的意味合い」という本を手にしていることが話題にもなった。

大統領にアメリカのUFOおよびET情報開示を求める声は多い。それに呼応するように、メディアを通して関連情報がちらほらと現れては「待ってました」とばかりに瞬時に世界に発信されるが、残念ながら、この分野でも日本は"ガラパゴス"である。(純)

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2011年8月号記事 <13のファイル>UFO・宇宙人は存在していた! 宇宙開国論Part2-2

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2014年4月9日付記事 「エイリアンが地球に来ても驚かない」クリントン米元大統領が発言

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2015年2月22日付記事 "またしてもUFOファイル開示ならず"ホワイトハウス高官がつぶやく

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