日本では考えられないが、地球外知的生命体に向けて、電波などでメッセージを送る際のリスクについて、アメリカの専門家たちは大真面目で議論している。

地球外知的生命体の探査については、宇宙空間から発せられた人工電波を解析してメッセージを探す「SETI(Serch for Extra-Terrestrial Intelligence)」計画というものが、アメリカを中心に行われている。ただ、目立った成果が上がっていないため、「宇宙からのメッセージを、受け身的に待つだけでなく、こちらからも送るべき」という「METI(Messaging to Extra-Terrestrial Intelligence)」と呼ばれる主張がある。

一方、この主張に対し、「地球外生命体が善良であるという保証はない。敵に居場所を知らせ、侵略を招く恐れがある」という警戒論もある。

実はこの問題が、2月中旬、米国科学振興協会の年次会議で議論になった。その後、米宇宙企業スペースX社のCEOイーロン・マスク氏や、物理学者のスティーブン・ホーキング氏、SF作家で天体物理学者のデービッド・ブリン氏などが、「地球外生命体が善良であるか否かは予測不可能だ」と主張する、METIの活動を控えるよう求める請願運動に参加した。

地球からのメッセージを受け取った宇宙人が、人類を捕食したり、奴隷化したりするような宇宙人である可能性を心配しているのだろう。

しかし、この請願運動に対抗する形で、研究者のダグラス・バコッホ氏は会見を開き、METIの必要性を強調した。これまで70年以上、ラジオやテレビの電波は宇宙空間に発信され続けており、NASAが地球の文化を伝える情報を収めたレコードを宇宙空間に放出するなど、すでに地球からのメッセージは数多く発信されており、いまさらMETIを控えても変わらないという立場だ。

宇宙人は、人類にとって脅威なのか否か。人類に介入する日が来るのか否か。疑問は尽きないだろう。

この疑問に答えているのが、大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁だ。これまでに多くの「宇宙の謎」「宇宙人の謎」を解き明かしているが、宇宙には「ある星の文明に介入して、その進化に手を加えてはならない」という「宇宙協定」があることを明らかにしている。だが、この協定には「その星の人々が、戦争などを起こし、みずからの手で文明を滅ぼすような事態になった場合には、一定の範囲で介入してよい」という例外規定がある。(文末の関連書籍、参照)

第2次大戦で、アメリカが広島と長崎に原爆を落とした後や、4回にわたる中東戦争時、米ソ冷戦時などにUFOの目撃件数が急増するのは、そのせいなのだ。

つまり、宇宙人が地球の文明に介入できるか否かは、地球人次第である、ということだ。ただ一方で、人類が宇宙に対する認識を高めることができた場合、発展的な形で宇宙人との交流が進んでいくことも事実。悪しき宇宙人の介入を許すか、善き宇宙人との交流によって人類がより一層の悟りを高めるか。どちらの未来を手にするか。その選択は、今を生きる私たち地球人に委ねられている。(居)

【関連書籍】

『「信仰のすすめ」講義』所収。この他、宇宙人リーディングシリーズなど、宇宙の真実が明かされた内部書籍は、幸福の科学の支部・精舎で頒布。

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