2010年4月号記事

リバティ特別企画

衝撃の「アブダクション退行催眠」

アブダクションの記憶があると思われる女性2人に退行催眠を施した結果、2人ともそれぞれ別の惑星からの来訪者に遭遇していた…

ザ・リバティ編集部では、今回、退行催眠(ヒプノシス)を施術できる催眠療法家を招き、2月10日(水)・11日(木)と2日間にわたって、東京都港区の某所で退行催眠を実施した。その結果、被験者2人ともが驚くべきアブダクション体験を語った……真実かどうかはまだ慎重な見極めが必要だが、まずはご一読を。

(記事・赤井宏二 撮影・岡本淳志)


1日目 UFO遭遇体験者

肌寒い曇り空の午後、催眠療法家、被験者、記者、撮影者の4人が集合した。

被験者・森田留美さん(東京都・50歳・会社員・仮名)は、20年前、伊豆旅行に向かう高速道路上の車内で巨大なUFOと遭遇。同乗者は7、8人。記憶では空が明るかったのに、気づくと夜だったことが妙に気になり、アブダクションされたのではという疑念を持ち続けていた。

催眠療法家・佐久間直美さん(仮名)の誘導でベッドに横たわると、リラクゼーションに導かれる。30分ほどのち、いよいよ退行催眠が始まる。催眠中は記者も撮影者も声はかけられない。

「あのUFOと遭遇した時の場面に行きますよ。5…4…3…2…1…はい」

森田さんは目を閉じている。

「今、どんなところにいますか?」との問いかけに、「どこにいるのか分かりません」

そこで時間を進めてみた。「3…2…1…はい。今度はどう?」と佐久間さんが聞くと、

「前の運転席、ガラスの向こうに座っていたはずなのに、いるのか分からない」

UFO目撃時の車内のようだ。だが運転席にだれもいないとは?

上に丸いものが

「それでは、東京を出発する頃に戻ってみましょう」と誘導すると、森田さんは、「私はふわふわの白いスカートをはいていて、ショッキングピンクの半袖。これから出かけるのがうれしかった」と語る。大きく黒っぽい四角い車、どうやらワゴン車のようだ。

車内の様子を語りながら、妙なことを言いだした。

「どうしてかな?  上に丸いものがいる感じがする。グレーっぽい丸い何かの下にいる感じ」と言いながら、「前列のシートには3人いる。(後部座席では)皆でトランプしていたけど、あまりみんなのことを感じない」と不思議そう。

上のほうに感じられる丸いものを手で表現しようとする森田さん。彼女が示したのは、上のほうがとがった円錐形だ。

「どうして後ろの皆はいないんだろう? 道を走っている。道が明るい。どうして上に丸い感じがするんだろう?」

スカートをはいていない?

そこで佐久間さんは時間をさらに進めてみた。「どんな状況ですか?」と聞くと、「分からない。でもちょっと違う……暗い感じ。後ろの中も見えない」

「暗い感じを味わってみてください。何か目が慣れてきたら、周りの景色が見えるから」

「なんにもない空間……部屋という感じでもない」

外に出ているのだろうか?

「外ではない」

「そこに立っている? 座っている?」と佐久間さん。

「……なにか存在だけがある感じ。さっきの白いスカートは、はいていないみたい」

何が起きているのだろう。衣類を脱がされているのか。しかし森田さんは「存在だけ」しか感じないようなので、さらに時間を進めてみることにした。


誰かに覗かれている…

「暗いんだけど、さっきよりも明るい」と森田さん。

「動いてみて。前に進める? 見回してみて」と佐久間さんが聞く。森田さんは不思議そうな顔をして、「上から覗き込まれている感じ」と言う。

佐久間さんは優しく、「丸いものの中にいるの?」と聞く。

「たぶん中にいる感じ。丸いところの下に私たちの車がいる感じだった」

場所が変わっているようだ。どういうことなのか。

「もっと奥に入った感じがする。窓も光もない。何もない」

「例えば鉄の感じとか石の感じとかは?」

「さっきは鉄のような重い感じ。上はすごく大きくて高い。上からマークされている感じ」

服のことを尋ねると、「着てるとか着てないとかいう感じはなくて、存在だけ。洋服という認識がない」

見たこともない動物が

「今度はどうですか?」佐久間さんはまた時間を進めてみた。

一瞬、なにかを凝視するように沈黙、そして、「……見たことがない動物がいる」

森田さんの目の前に大樹の根っこのようなものがあるという。そこに生物がいるようだ。

「それはさっき覗いていた存在とつながっている?」

「全然違う」

「そこはどんなところ?」

「森」

やはり外なのだろうか。しかし、「木はイメージがあるだけで、木がたくさんあるかどうかは見えない。全体は見えない」

草も生えておらず、下は土でもない。さきほどの動物のことを思い出してもらう。

「アライグマと何かがミックスしたような、グレーがかった茶色の動物」だという。

「今、『みんなはどこ?』って聞いてみたけど、全然聞こえない。ああ、皆どこ行っちゃったんだろう?」

そこで佐久間さんはさらに時間を進めた。すると、 その場面で森田さんはとんでもないものに遭遇するのである。

記者自身が驚愕

「まだ木はある?」

「木はない。ええ!? カマキリ!?」

それはあまりにも唐突だった。巨大なカマキリが覗き込んできたのだという。

「カマキリを正面から見ている感じ。すごく大きい。眼がついている。なんでカマキリが出てくるの?」

眼を閉じながらも森田さんは意外な出現者にとまどっている。 「体はないの?」

「顔しか見えない。なんでカマキリが出てくるんだろう?」

その言葉を聞いた瞬間、記者はゾッとした。この日の2週間前に、地球に来ている宇宙人のイラストを描いていたのだが、その中にカマキリ型宇宙人もあったからだ(35ページ)。日本ではレアな存在だが、アメリカでは頻繁に目撃される異形のエイリアン。この存在を知っているのはこの場では記者だけで、同席の3人は知識も全くなく、本当にこの意外な闖入者にあっけにとられているようだった。

ちなみに退行催眠のあと、森田さんに描いてもらったカマキリ型宇宙人(図1)は丸顔だが、真正面から見ているから丸く感じられたのだろう。


信号を埋め込んだ

なぜカマキリが出たのかいぶかしそうに、森田さんは自らカマキリに意識の中で声をかけてみた。

「『なんでいるの?』って聞いたら、『だって連れて来ちゃったんだもん』」と、拍子抜けするような口調で答えてきたという。

言葉が通じるカマキリと分かった佐久間さんが、「ここはどこ? と聞いてみて」と言うと、

「宇宙の果て」と返ってくる。

「どうしてここに私を連れてきたの?」と尋ねると、「人体実験」という。「留美さんに何かしたの?」と聞くと、「信号の埋め込み」と驚くべき発言を放った。さらに佐久間さんは聞きづらそうに、「妊娠してないよね?」というと、「してない」と答える。

「留美さんの体に触ったの?」と聞くと、足の脛を叩いたという。非常に断片的な口調が印象的だ。

“リサーチ継続”

催眠中、記者はメモ書きをそっと佐久間さんに差し出した―― 「カマキリに似た宇宙人が実際に目撃されている。特に日本ではなくアメリカで多く目撃されている」というメモだ(注1)。

目で「分かった」と合図して佐久間さんは「あなたに似た宇宙人は地球の人に目撃されているみたいだけど、同じ仲間?」

「……ときどきバレてる」

「日本には来てないの?」

「アメリカ」(なんとカマキリ星人自身から国名を特定)

「アメリカが多いの?」

「日本にもときどき」

メモを裏付けるようなやりとりに、再びゾッとする記者。

これからも森田さんを「リサーチ継続」するというカマキリ星人。退行催眠は2時間を超えようとしていた。そろそろ森田さんも疲れが出てくる頃。

佐久間さんは、きわどい質問を投げかけてみた。

「宇宙人の攻撃があった場合は、どうするの?」

「心で戦う」

「どうやって?」

「誠実に生きる。正直に生きる。恐れない」とキーワードのような言葉を語り、煙に巻くかのよう。そして退行催眠は終わった。

催眠中、佐久間さんが、「(カマキリ星人に)『留美さんの体と存在を分けた?』って聞いてみて」と促すと、少し沈黙したのち、「そう」と答えていた。森田さんが「存在だけだ」と言っていたのは、肉体と精神が分離された状態なのだろうか。だから、森田さんは、体を触られた記憶が全くないのか。

森田さんは、長時間の退行催眠を終えて、ほっと安堵の表情を見せた。


2日目 宇宙人接触体験者

翌日、次の被験者・久村好美さん(神奈川県・43歳・主婦・仮名)は、明確に宇宙人によって宇宙船に連れ去られた記憶があった。小学校低学年のとき自宅の寝室に一人寝ていたとき、グレイのような小さな宇宙人が侵入してきたというのだ。なにかチップのようなものを体に入れられた記憶もある。もともとUFOをよく目撃していたので不思議と怖さはなかったというが、このことは家族にも友達にも秘密にしていたという。

今回、この記憶を取り戻したいという希望があり、1日目と同じ部屋に臨んだ。被験者・実験者・記者・写真家は同じ、さらに映像取材班4人が加わり、隣室でモニターチェックする体制を整えた。

少年少女たちが…

「自分の部屋で一人で寝ていると、外から明るいオレンジ色の光がさしてきて。小さな男の子がとても優しい眼をして、『迎えに来たよ』って感じでした」

ベッドに横たわった久村さんは語り始めた。記憶と違い、宇宙人はグレイではなく、かわいい顔をした少年で、栗色の頭髪、白人のような肌、細身のスーツにブルーのベルト、ブーツをはいていたという(図2)。いわゆる北欧系タイプの宇宙人の少年版だ。船内には少年少女3人がいて、ベッドと操縦席のようなものがあった。

彼らは子供の姿をとっているが大人であり、高邁な思想を語りはじめる。そして宇宙での地球の役割、多くの星の人たちの期待と理想を語ったのである(注2)。

退行催眠が終わったあと、森田さん同様、久村さんもすっきりとした表情で心の底から満足感が押し寄せているようだった。

この退行催眠の結果が事実かどうかは分からない。ただ日本がUFO後進国として科学で証明できない真実を拒否し続けるならば、真の宇宙時代の幕開けは先送りになるかもしれない。

(注1)昨年末発刊の、竹本良、エハン・デラヴィ『宇宙人&2012超入門』(徳間書店)で、カマキリ星人のことが触れられ、「(海外の)アブダクションを経験した7割の人が、カマキリ星人に遭遇しています」と指摘。
(注2)この2日目の退行催眠の模様の一部は、3月21日、幸福の科学の支部精舎や布教所等で配信される衛星番組「ハピテレ」で放映の予定。