自民党がこのほど、衆院選のマニフェストを発表しました。公約では、成長戦略について、「民需主導の経済成長に向けた環境整備」とし、経済成長と財政再建を両立させる方針が示されています。他党のマニフェストも出揃いつつあり、今後、政策論争が活発化してくるでしょう。
しかし、自民党の公約はパッとしないと感じる人も多いのではないでしょうか。
肝心の数値目標はほとんどなく、政策をただ列挙した「無機質」なマニフェストで、国家ビジョンもありません。今回のスローガンは、「景気回復、この道しかない。」としていますが、6月に発表した「まっすぐ景気回復。」との違いも見受けられません。そもそも、後者の「まっすぐ景気回復。」も、GDPが二期連続でマイナス成長を記録した時点で、企画倒れだったと言えるでしょう。
そうした中、安倍首相は「民需主導」と訴えていますが、それも掛け声倒れに終わる可能性は高いです。その象徴的な事例は、リニア中央新幹線の計画です。