公開霊言抜粋レポート
世界に感化を与えられる日本を目指して
「武士道」精神を取り戻せ
大川隆法総裁 公開霊言抜粋レポート「新渡戸稲造の霊言」
2014年7月16日収録
新渡戸稲造は、戦前の日本を代表する国際人だ。国際連盟事務局長を務め、「連盟の良心」と呼ばれて国内外の尊敬を集めた。『武士道』や『修養』を著した思想家でもあり、東京帝国大学教授や東京女子大学学長などを務めた教育者としての功績も大きい。
現在、日本は世界の大国となり、世界に与える影響力も大きくなっている。今の時代において日本は何を心がけ、どんな役割を果たすべきか。新渡戸氏に学んでみたい。
戦前の国際人、新渡戸稲造
江戸時代に生まれ、明治の激動期に活躍した新渡戸稲造は、幼少時から西洋への憧れを持ち、英語を学んだ。
札幌農学校に入学した後は、クラーク博士の影響を受けた先輩からの伝道によって、キリスト教に入信。熱心に聖書を読み込んだという。
それまでは、アクティブで感情的な人物だと見られていたが、キリスト教を学び始めてからは、静かに思考するタイプの人物へと変わっていった。
札幌農学校卒業後は、「太平洋の架け橋とならん」との志を抱き、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学に私費留学した。経済的事情から退学することになったが、札幌農学校助教授の職を得て、今度は国費でドイツに留学した。
帰国の際には、アメリカ人女性・メアリーと結婚。今でこそ、国際結婚は珍しくはないが、明治6年までは、日本政府は公式に外国人との結婚を認めていなかった。そんな時代に、アメリカとドイツに留学し、国際結婚をした新渡戸氏は、相当の国際的感覚を持ち合わせていた人物だったといえる。
キリスト教徒としてのストイックな精神と国際的感覚は、新渡戸氏の主著『武士道』にもよく表れている。この本は、日本の文化や精神性を世界に伝えるうえで大きな働きをなした。
その後は、台湾総督府の要職を歴任し、東京帝国大学法科大学教授や、東京女子大学学長などを務めた。国際連盟設立時には事務次長となり、7年ほど務め上げた。
思想家としての功績のみならず、教育者、実務家としても目覚ましい活躍をなした。それも、世界を舞台にしての活躍であったことは驚くべきことである。
今なお国際社会の場で自らの意見をうまく主張できない日本人にとって、新渡戸氏の生き方や考え方には大いに学ぶところがありそうだ。
そこで幸福の科学グループ・大川隆法総裁は、新渡戸氏の霊を招霊し、現代日本へのさまざまなアドバイスを求めた。