大川隆法総裁 御法話レポート

幸福の科学式 大学や会社で認められる「超高速回転学習法」

「高速回転学習法」―大学や会社で認められる人間になるためには―

2014年7月24日収録

受験生でも、学問で自己投資を目指す社会人でも、どのような勉強法が正しいのかわからず、学びに腰が入らない人は多いだろう。巷には「勉強法」を示した本もあるが、中には極端なノウハウも多い。それぞれ目を引き興味深いが、実際にどれが正しいのかわからない。

そんな人に勉強の指針を示すため、大川隆法・幸福の科学総裁は6月下旬、「超高速回転学習法―大学や会社で認められる人間になるためには―」という法話を収録。宗教で教える人生論と、知的生産の実績を元に、「深さ」と「広さ」を両立させた学習法を示した。その一部を紹介したい。

幸福の科学は「知」を大事にする宗教

幸福の科学は「愛・知・反省・発展」の「四正道」を基本教義としている。教義に「知」が組み込まれていることは、宗教としては珍しい。

なぜ宗教が「知」を説くのか。恋愛、家族問題、進路、経済問題など、人生の様々な局面で「失敗のパターン」や「解決方法」を知っていることで、不幸を避けることができる。また大川総裁は、数多く説いている経営論においても、「知識が最も重要な経営資源」と述べている。「知ること」は、現代の幸福論として無視できないのだ。

実際に大川総裁は、老若男女に向けて人生論を教えつつ、経営者として教団を日本トップレベルの大組織に発展させ、海外にも広げている。最近では、政党・幸福実現党を立ち上げ、その国防政策や経済政策に関する言論は、常に政界をリードしてきた。

そうした活躍の背景には、大川総裁が天上界から様々なインスピレーションを受けられることがあるだろう。しかし、同時に膨大な学問的蓄積があることも無視できない。大川総裁は若い頃から年間千冊、今では数千冊レベルの読書をしており、蔵書の量は東京都の区立図書館レベルだ。

そんな大川総裁は、学生や社会人が知的自己実現をするための「勉強法」も豊富に説いてきた。2009年に設立され、第一期生、二期生連続で東大合格者を輩出した幸福の科学学園にも、その方法は取り入れられている。

学問にもあてはまる"禁欲"の精神

大川総裁はさらに、「幸福の科学大学」(仮称・設置認可申請中)を来年開学する予定。主としてその入学生を念頭に説いたのが、今回の法話だ。法話では、現役大学生や社会人が、効率的に勉強し、成功につなげていくための方法が述べられた。

大川総裁は最初に、ある程度の年収レベルまでの成功をするなら、「学校秀才型」の勉強が有利になるとコメント。その「年収と勉強法の関係」を示すと共に、「大学を中退して大成功したスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツはどう捉えたらよいか」にも言及した。

秀才型の勉強では、教材を絞り込んで集中する"禁欲"の精神が重要だという。

企業経営では、まずは手堅さが必要だ。どのような企業でも創業期は、一つの商品、一つの事業に絞り込むことで成果を出していく。いかに社長がアイデアマンで、様々な事業をしたくなっても、"禁欲"しなければ成功しない。企業体力に余裕ができて、はじめて多角化できるのだ。

この考え方は、学問にもあてはまる。受験生であれば、次々と別の参考書や問題集に手を出してしまいがちだ。また、大学生や社会人であれば、様々なジャンルの学問に"目移り"してしまう。しかし大川総裁は、 「時間の限界があって、一定のところまで学力を上げなければいけないという条件の下では、ある意味での"禁欲"をしないといけない」 と述べた。

限られた時間で学力を上げなければいけない受験なら、三冊の問題集を一回ずつやるよりも、三冊のなかでいちばん優れていると思う一冊を三回繰り返したほうが実力はつく、ということだ。

「東大合格生の美しいノート」に注意?

また大川総裁は、学習熱心なタイプが陥りがちな「無駄」についても触れた。

大川総裁はかねてより、勉強や仕事に関して「いちばんの無駄は、本業のなかにある」と説いている。寝食を削って勉強する前に、勉強の内容を効率化する必要があるという戒めだ。

本法話では、「ノート作り」や「カード作り」に時間をかけすぎてしまうことの無駄を指摘した。「東大合格者など、優秀な人はノートがカラフルで美しい」と言われることがある。しかし、多くの人は、作業に気をとられてしまい、自分が何を学んでいたのか分からなくなることがある。

当然、「作業」を通して、情報を整理したり、暗記したりできる面はある。しかし、「作業ありき」で勉強したつもりになり、成果の出せないケースには注意するべきだろう。

大川総裁は 「読むのに比べ、書くのだと、20倍ぐらい時間がかかることがある」 と指摘。限られた時間の中で最高度の成果を出すという視点に立てば、ノートをまとめている時間で、教科書を何度も繰り返し読んで、かなりの内容を覚えることができるという。

イノベーションを生み出す「高速読書法」

こうした勉強を続ければ、学校でも専門の仕事でも、ある程度の成功はできる。

ただ、さらに大きな成功を目指すためには、これだけでは足りないようだ。大川総裁は、自らの専門分野のみならず 「ほかの考え方や学問を知っていると、それと結合することによって、新しい考え方が生み出されることがある」 とも述べた。

物理学者の湯川秀樹氏が素粒子論を研究する際、子供の頃に勉強した『荘子』の教養が役立った、という話は有名だ。「異質なもの同士の結合」が新たな価値や冨を生む 「イノベーション」 の原理は、勉強にもあてはまる。

大川総裁はその例として、工学系の金属や材料に精通していることが、独自の発想につながっている国際エコノミスト・長谷川慶太郎氏の例などを紹介した。

本業を極めつつ、広く学んで異質な視点を持つ。この両立をできるかどうかで、人生の成功に大きな差が生まれるようだ。そのためには、専門外の勉強にかける時間は上手に見切る工夫が必要となる。

大川総裁は、専門外の本を短時間に多く読むために、 「一回でマスターできなくても気にしないで、だいたいこういう傾向の本だなとか、こういう主張だなという概要をつかむ。あとがきを読んだだけでも、十分に概要がつかめる面もあるので、一回目はその程度で置いておいて、必要があれば、二回目、三回目、どこかで読みたくなってくる。そういう読み方を繰り返していくことで、だいぶ細かい内容まで読み取れるようになってくる」 という方法を紹介した。

「志」が記憶整理術の鍵

また、勉強において多くの人が悩んでいるのが、「学んだことを暗記できない」ということだろう。

世間には暗記法が溢れている。例えば、教科書や参考書の文字をおぼえるのではなく、「写真のシャッターを切るように読み、イメージで記憶する」という方法もある。大川総裁は、受験生に向けた著書『ミラクル受験への道』(幸福の科学出版)でもそうした記憶術を紹介している。

質疑応答では、大川総裁はそうした「記憶術」に加えて、別の視点から記憶のコツを示した。それは、 「志の問題であり、自分の将来を設計する」 というものだ。

「自分は将来何をなさんとしているのか」を知らずに、大量の知識をバラバラに詰め込んだところで、それは雑学で終わる可能性がある。やはり、事業や社会変革など、未来の構想を組み立てるための知識こそ、血肉になる。そもそも、何に使うかもわからない知識を覚えることは難しい。

本法話では他にも、「様々な勉強を同時並行で進める方法」「電子書籍のメリット・デメリット」「英語学習の効果を上げる『ポジティブ・リーディング』」など、さまざまな論点が示された。人生の限られた時間を、自他の幸福に確実につなげる、幸福の科学式・勉強法のエッセンスが詰まっている。その内容は近日、書籍として発刊される予定だ。

昨年10月に発刊された『大川総裁の読書力―知的自己実現メソッド―』(幸福の科学出版)では、知的巨人になるための読書法も示されている。併せて参照されたい。

【参考書籍】

幸福の科学出版 『大川総裁の読書力 -知的自己実現メソッド-』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1027

【参考記事】

2011年11月号記事 読書時間が多い人ほど成功する

http://the-liberty.com/article.php?item_id=2940

ここに紹介したのは法話のごく一部です。詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。

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