2014年11月号記事

法話抜粋レポート

世界宗教に比肩する日本神道の高みに迫る

「日本神道的幸福論」

8月29日 幸福の科学教祖殿大悟館

「仏教的幸福論」に続き、大川総裁は、欧米から「民族信仰」「アニミズム」と見られがちな日本神道を、世界宗教を含んだ比較宗教学の観点から論じた。

多神教が世界の宗教の主流

大川総裁はまず、日本神道を古代アニミズムと見なして、キリスト教やユダヤ教より劣ると考える欧米の「常識」を覆した。

日本では、神格を持つ魂が人間に宿ることがあり、この世で偉業を成し遂げた後、その方を神として祀る思想が古くからあると指摘。ギリシャやエジプトの神々にも同様の思想が背景にあるとし、世界史的には一神教の方が少数派であると分析した。

アメリカにもリンカン大統領の巨像があるように、偉人が時間の経過とともに、神格を持つことはある。大川総裁は、「(その宗教の歴史が) 長くなれば神様の数も増えてくるのは当たり前のことだろうと思うのです 」と述べ、神の数は歴史の長さによるのだと解説した。

また、邪馬台国では卑弥呼が神降ろしをして政治を行ったが、欧米では、神の言葉を伝えるシャーマニズムを未開の宗教と捉えがちであることに言及。

しかし、一神教であるキリスト教、ユダヤ教、イスラム教は、実際はどれも啓示や霊言として神の言葉を預かった教えであり、「(シャーマニズムをもって) 『未開の宗教』とか『古代の宗教』などと言うのは間違っていると思います 」と断じた。

日本神道における天地創造の神

日本神道では、初代天皇は神武天皇だが、主宰神は天照大神になっている。だが、その天照以前にも、天御中主神などが存在しており、神道の歴史を特定できない原因ともなっている。

大川総裁は、『日本書紀』『古事記』以前から伝わるとされる古文書『ホツマツタヱ』には、創造神に相当する神が登場することを指摘。さらに、記紀に登場する神々には、実際には年代的に差があると推定されることを踏まえ、日本史は1万年くらいまで引き延ばされる可能性があると示唆した。

また、西洋でいう「神のヤヌス性」に当たるものとして、日本神道には和魂と荒魂の概念があることを示唆。日本では、須佐男命のような戦神たちが「進歩」を目指しつつも、天照大神に象徴されるような「調和」を中心に据えることで国を治めてきたと解き明かした。

この他にも、近畿地方での天孫降臨の可能性や、鏡をご神体とする神道と太陽信仰の関係性にも言及し、「(日本神道は) 民族主義的なものだけではなく、奥には、世界神的なものとも、しっかりとつながっている考え方がある 」との認識を明らかにして法話を締めくくった。

世界宗教史における日本神道の位置づけは、今後大きく変化する可能性が高いだろう。

ここに紹介したのは法話のごく一部です。詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。

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