2014年11月号記事
東京・千代田区の文藝春秋社
問題の記事が掲載された「週刊文春」2011年2月3日号
「週刊文春」に 幸福の科学が勝訴
虚偽の記事によって社会的信用と名誉を傷つけられたとして、宗教法人「幸福の科学」が、文藝春秋社らに対して1億円の損害賠償などを求めて起こした裁判で、東京地裁は9月19日、文藝春秋側に50万円の支払いを命じ、幸福の科学が勝訴した。
問題の記事は、同社発行の「週刊文春」の2011年2月3日号などに掲載されたもの。大川総裁の女性問題があったなどとする内容だったが、教団側は記事が事実ではなく、読者に誤った印象を与えたとして訴訟を起こしていた。
判決では、記事について「重要な部分が真実であるとは認められず、これらが真実であると信じたことについて相当の理由も認められない」とした。
教団側は、「週刊文春誌は他社を糾弾する前に脚下照顧し、ずさんな取材体質を改められることを願っております」とコメントしている。文藝春秋社は今年3月にも、幸福の科学に関する記事で400万円の賠償及び謝罪広告を命じられており、一連の判決からは、同誌の取材のずさんさが浮き彫りになっている。報道の原点に立ち返り、真実とは何かを追求することを求めたい。
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