イギリス初のエイリアン・アブダクティ(宇宙人拉致被害者)たちの支援グループが、5月31日にイギリス南東部のヘイスティングスで一大会議を開き、1000人を超えるアブダクティやコンタクティ(宇宙人と接触した人)が一堂に会する。Yahoo News(イギリス版)などが伝えている。

エイリアンにアブダクションされたという人はアメリカだけではなく、イギリスでも多い。イギリス社会でも、まだ「宇宙人に誘拐された」といったことは公言できず、被害者たちは名乗り出すことができないまま、異常な体験のためにトラウマを抱えたり、薬漬けになったりする恐れもあるのだという。そこで2011年にはイギリス初のアブダクティ、コンタクティのための相談ダイヤルAMMACHが設立され、1500人の被害者たちが利用した。

彼らは体内から精子をとられてエイリアンとのハイブリッドをつくられたり、何か月もの妊娠期間を宇宙船内で過ごすかと思えば、ハイブリッドの子供を、育てるためや交流するために渡されるなどの異常な体験をしている。これを公表しようものなら、家族や仕事、友人を失う。メディアは彼らを嘲笑のネタにし、社会から締め出そうとする。だから、多くの人は口を閉ざすのだ。

AMMACHの創設者、ジョアン・サマースケイル氏は人口の1%から3%の人にこのような経験があると言う。今回の会議は、こういった人たちが一堂に会し、情報をシェアし、自分の体験に対して折り合いをつける場となるよう計画された。

日本では公共放送のNHKが、「幻解! 超常ファイル」という番組で、宇宙人によるアブダクションは脳の作用による幻覚であると断じているが、アブダクティにとっては、まさにこれがメディアによる「嘲笑」である。アメリカでは何百万例というアブダクションの臨床例があり、偶然とは思えないほど、その内容は似通っている。当人たちには「気のせい」ですむものではないのだ。

このようなエイリアンに拉致されたとする人たちの民間のサポートシステムは、イギリスだけではなくアメリカやオーストラリアなどにもある。本当は日本にも多くの被害者がいるのかもしれない。現在の科学で分かる範囲で結論づけても何の解決にもなっていない。未知なる世界を探究する精神を科学は忘れないでほしい。(純)

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