日本ではあまり目立ちませんが、海外のメディアでは、イスラム教世界における時代遅れで残酷な刑罰がかなり頻繁に取り上げられ、批判されています。これらの刑罰は、イスラム教の教えに基づく「イスラム法(シャリーア)」で定められているものです。
イスラム法とは、イスラム教の聖典『コーラン』、預言者ムハンマドの言行録『ハディース』などを法学者が研究してつくりあげた法律の体系です。宗教的な儀礼を定めているほか、現在で言うところの民法、刑法、訴訟法、戦争法などを含む幅広いものです。
ムハンマドの死後まもなく、7~8世紀頃に大枠が成立し、10世紀にはほぼ現在の形に近いものに整理されました。その時代と地域においては必要だったのかもしれませんが、21世紀の視点から観ると、やはり時代錯誤的な内容が含まれています。
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