2014年2月号記事

法話・霊言レポート

「時代を切り開くのは勇気を持って行動する英雄である」

「項羽の霊言」─勇気とは何か─

11月21日 幸福の科学総合本部で公開収録

圧政を敷いた秦を滅ぼして新たな時代を開いた項羽。一代の英雄というべき項羽の霊が、勇気について語った。

勇気を持った強い個人が新たな物事を成し遂げる

冒頭、項羽の霊は 「ゼロから国を建てていく醍醐味は、個人から成しうるもの」「一人の英雄が他の英雄を眠りから覚ましてくる」 と、乱世を切り開くのは「強い個人」だと述べた。

始皇帝没後、打倒・秦を掲げて挙兵した楚の項羽は、将軍の宋義が進軍を止めたことに納得がいかず、これを殺害。秦の大軍と決戦を行い、見事打ち破った。

項羽の霊は、 「私は徳の部分で欠けるところはあったが、大将自らリスクをとって戦いを挑むところが魅力だったのだろう」 と自己分析。

ただし、「負けない戦いを続けるなかに勝機を見出す」といった劉邦の政治的な戦いのなかに帝王学があるとして、ライバルへの敬意を示した。

他にも、「弱者が強者を打ち破る方法」など、現代にも生かせる項羽の「兵法」が明かされる。

今、世界精神が動いている

項羽の霊は現代の国際政治にも通じており、日中の未来予測を語った。

現在の中国は、経済発展を目指すトウ小平主義と平等を強化する毛沢東主義の間で揺れ動き、方向性が定まらない。ゆえに、 「新しい思想や哲学が求められている」 と指摘。その世界を導く新たな思想や文明が発信されるのが日本であり、そこに「世界精神」の胎動を感じるという。

最後に項羽は、日中両国の今後にとって鍵となる国に生まれた最近の転生も明かした。

新時代が始まろうとしている今、項羽のようにリスクをとって行動する英雄が一人でも多く出ることが求められている。