米ニューメキシコ州で8月末、120頭ものヘラジカが死んでいるのが発見される事件があり、注目を集めている。事件があったのはラスベガスから30キロほど北の地点で、問題のヘラジカは広さ1平方マイル(約2.6平方キロメートル)の私営の牧場で大量死していた。

州の狩猟漁業局は死体から臓器などを取り出して死因の解明に努めている。しかし、死体には銃殺された形跡もない上、伝染病にかかったり雷に撃たれた可能性も低いという。問題のヘラジカは、24時間以内という短期間に一斉に死亡したと見られるなど、不可解な点が多い。

野生動物の衛生の専門家として、狩猟漁業局に勤務するケリー・モウアー氏は、ニュースサイト「Earthfiles.com」のインタビューで「(この大量死は)現時点では、純然たる謎だ」と答えている。

動物の大量死はこれまでもたびたび報告されてきたが、この事件が特異なのは宇宙人による犯行の可能性があるとネット上で話題になっているからだ。この事件をレポートしたケーブルテレビが現場付近を写した映像には、緑地の中にミステリー・サークルと思しき円が映し出されていた。宇宙人が夜間に、腹部をえぐり取るなどして家畜を殺害する「キャトル・ミューティレーション」はよく知られているが、この事件もその一例ではないかと疑われている。

宇宙人とのコンタクトを示す証拠の一例なのかどうか、全容の解明が待たれる。

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2013年8月20日付本欄 宇宙人の仕業? アメリカでキャトル・ミューティレーション

http://the-liberty.com/article.php?item_id=6511