昨日はシーア派とスンナ派の違いを説明しましたが、今日はそれに続いて、両者が現代の国際政治にどう影響しているのかを見てみたいと思います。

多数派になれず、歴史的に不遇であったシーア派ですが、いくつかの地域では王朝を建てることに成功し、歴史にそれなりの影響を与えたこともあります。しかし、シーア派の存在感が高まっているのはむしろ現代においてでしょう。イランは1979年の「イラン革命」でシーア派による祭政一致国家となって以来、「反アメリカ」「反イスラエル」の急先鋒として国際政治の一大アクターとなっています。

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