キリスト教徒たちの臨死体験談を集めた『Revealing Heaven(リビーリング・ヘブン=明らかになる天国)』という本がアメリカで出版され、話題を呼んでいる。
キリスト教の総合ニュース・サイト「クリスチャン・ポスト」に紹介された記事によると、著者は、聖公会の牧師ジョン・プライス氏で、病院付きの牧師になったときに多くの患者の臨死体験を聞く機会があり、200を超えるそれらの体験談をまとめたという。その興味深い内容には次のようなものがある。
- ほとんどの人の臨死体験は天国的なものである。彼らは人生を回顧させられるが、過去の過ちを見せられるときも、批判的ではない、愛情ある方法でされる。
- 同性愛、キリスト教ではない人たちなども同様に幸福な「死後」を見ている。
- わずかだが、地獄的な体験も報告されている。自殺未遂経験者で暴力的な犯罪歴を持つ囚人は、地獄で悪魔に拷問されたが、神に慈悲を乞う祈りによって救われ、第二の人生のチャンスを与えられた。すべての地獄的体験者は以前は憎しみに満ち、他人を害する人生だったが、生還後に反省して無神論者から牧師になった人もいる。
これらの体験談は、伝統的なキリスト教の考えである「キリスト教徒以外は天国へ行けない」「永遠の地獄の存在」を明確に否定するものだ。プライス氏も、以前は全く臨死体験を信じなかったが、これらの体験談を聞くにつれ考えが変わったという。
幸福の科学では普遍の真理として、「人間は、何度も転生輪廻をしながら様々な人生の課題にチャレンジし、永遠の魂の成長を目指す」という霊的人生観を教えている。この書籍に出てくる「死後、人生の反省をする」「キリスト教徒でなくても天国へ行ける」「過ちを犯して地獄へ落ちても反省によって許される」ことは、信仰する宗教に関係なく人間の普遍的な真理である。
キリスト教には転生輪廻など霊的な知識が欠けており、この世に生まれてくる本当の意味が分からなくなってしまっている。多くのキリスト教徒たちの臨死体験による事実の証明は、新しい「宗教改革」のきっかけになるかもしれない。(純)
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