唯物論的な日本の新聞には載りそうもないタイプの人物ルポが、30日付英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンに出ている。南米ウルグアイの元軍人で、政治犯の疑いでチリに引き渡され、病院のボランティアとしてreiki(霊気)によるハンドパワー治療に携わる人物だ。その治療と人生観が興味深いので前後編で紹介。
彼はトマス・カセッラ氏(66歳)。以下、同紙より。
- 白衣を着た霊気師(reiki master)トマス・カセッラは、ベッドに横たわる患者の体に両手を優しく滑らせ、患者のネガティブ・エネルギーを集めて捨て、「気分はどうですか?」と聞く。肺がんの化学療法中の60代男性患者は微笑んでベッドから起き、トマスと抱き合う。「トマスには本当にお世話になっています。彼は無条件で治療してくれ、何一つ要求しません。彼の過去に何があったとしても気にしません」
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