できないことは言わない、書かない――。そんな姿勢が「責任感」の表れだという政治家が増えているのは気のせいか?

自民・安倍総裁は、政見放送で、政権公約には「できることしか書いていない」と自信満々に訴えた。

民主・野田首相は2009年当時、「(マニフェストに)書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらない」と言っていたが、16.8兆円の財源捻出など、未達項目ばかりで陳謝する羽目になった。そのためか、今回のマニフェストでは、数値目標が一気に減って、こじんまりしたものになっている。それで「今と未来への責任。」などと言っている。

自民も民主も、「責任を取る範囲をあらかじめ限定しておくことで、責任回避を図る」つもりのようだ。

しかし、そんなことで国難に対処できるのだろうか。北朝鮮から日本の本土に向けてミサイルが発射されたらどうするのか。「マニフェストに書いていないから責任はない」とでも言うのか。尖閣諸島に中国海軍が攻めてきたらどうするのか。「マニフェストに書いてないので、うまく対処できなくても責めないでください」とでも言うのか。

一方で、釈量子・幸福実現党女性局長は、政見放送の中で、世界情勢を踏まえた日本の役割について、力強く訴えている。

「世界の人口は70億から100億に向かっている。少なくとも3割の経済成長ができないと飢餓人口が増え、エネルギーを求めて紛争が起きかねない。しかし未来社会は必ず到来する。時代は前へ前へと進む。日本は単に自分の国だけを考えるのではなく、世界のリーダーとなって発展・繁栄する使命がある。下山の思想ではなく、坂の上の雲を突き抜け、太陽の昇る国となり、世界に輝くリーダー国家になる使命がある」

まるで明治4年に岩倉使節団のメンバーであった伊藤博文が、米国の晩餐会で行った英語のスピーチを彷彿とさせる内容だ。

「我らが国旗の中心に位置する赤い円は、もはや帝国を封印するためのものには見えず、これからは本来のデザインどおりに、世界の文明国と肩を並べ、前へ上へと進む、昇りゆく太陽の象徴となるのだ」。これは有名な「日の丸演説」と呼ばれるスピーチだが、300人ほど集まった米国人の心を打ち、拍手が鳴りやまなかったという。

11日付本欄でも紹介したように、この釈氏の政見放送の内容は大きな反響を呼んでいる。自国の誇りに満ちた世界的視野の大きな構想に共感したのだろう。昨今のような何が起きるか分からない危機の時代に必要なのは、「できるか、できないか」ではなく、「我々がなすべきことは、これである」と断言できる覚悟であり、意志なのだ。(村)

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2012年12月11日付本欄 幸福実現党・釈量子候補の「美人すぎる」政見放送が好評

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5273

You Tube動画 釈量子【幸福実現党】2012衆議院・東京比例ブロック政見放送

http://www.youtube.com/watch?v=gSSYEnhI5JE