玄葉光一郎外相は23日夜、ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記と都内で会談した。これは、12月に野田佳彦首相がロシアを訪問する前の準備の一環として開催されたもの。日本の外務省とロシア安全保障会議とが協力を強化していくことで一致し、覚書に署名した。

パトルシェフ氏はプーチン大統領の側近であり、日本にとってプーチン氏との強力なパイプとなることが期待されている。パトルシェフ氏は会談で、アジア太平洋地域について「複雑でいくつかの脅威もある」(23日付時事ドットコム)と言及。ロシア側にも、日本との協力において軍事力を強める中国を牽制する狙いがあると見られる。

これと軌を一にした形で、24日付産経新聞には、日露関係の専門家である北海道大学名誉教授の木村汎氏が寄稿している。木村氏は、中韓両国の尖閣・竹島の領有権問題に対し、プーチン政権が今までのように"悪乗り"していないことに着目し、北方四島返還の可能性を論じている。

寄稿によると、木村氏は10月初めにロシア極東ウラジオストクで行った報告で、ロシアが北方四島を返還して日本と平和条約を結び、極東地方の経済開発を成功させることを提案したが、ロシア側からの反論はなかったという。その背景として、ロシアが中国の強大化に直面しつつも米国と共闘することはできないため、日本カードを用いるしかないと考えている、と指摘している。

大川隆法・幸福の科学総裁が今年3月にプーチン大統領の守護霊を招霊した際、プーチン氏の守護霊は北方領土返還の可能性について次のように述べている。

「日本の外務省や総理大臣が、大きな技を使ってくるようになったら、こっちも大技でお返しするつもりでいるよ」「(大技とは)それはシベリア等の大開発だよな。そのへんで日露がガチっと組めて、経済的にうまくいって、双方にメリットがあって、かつ、防衛的にも領土の安全が守れるようなことがあるんだったら、四島返還を考えてもいい」

野田首相が12月にロシアを訪問する際には、ロシアに対する大技として「極東・シベリア地域のインフラ投資や資源開発協力などの大規模経済開発」を提示するなど、日露協商の構築に全力を尽くすべきだ。日本とロシアが手を組むことは、北方領土の返還にとどまらず、中国包囲網をつくる上で、欠かせないことである。(晴)

【参考記事】

トルストイの霊言 日露は北方領土問題を解決し中国の暴走を止めよ

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4814

『ロシア・プーチン新大統領と帝国の未来』――守護霊インタヴュー - 公開霊言抜粋レポート

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=4032

幸福の科学出版ホームページ 『守護霊インタヴュー ロシア・プーチン新大統領と帝国の未来』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=728