欧州合同原子核研究機関(CERN、スイス)が4日、「ヒッグス粒子と見られる新粒子を発見した」と発表した。
昨年12月にもヒッグス粒子に関する発表はあったが、当時の確率は99.98%。今回は物理学において「発見」に相当する、確率99.9999%を上回った。
ヒッグス粒子は、理論物理の「標準理論」において考えられた17種の粒子のうち、発見されていなかった最後の一つだ。ビッグバン直後に発生したヒッグス粒子は、それまで光速に近い速度で飛び回っていた他の粒子に質量を持たせた。この粒子によって物質が存在するようになり、星や生命が生まれた。そのためヒッグス粒子は「神の粒子」と呼ばれている。
CERNの大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で陽子同士を光速に近い速度で衝突させ、その際に発生するヒッグス粒子の痕跡を観測した。LHCの実験は今月から再開して10月までデータを集め、今年中にヒッグス粒子発見を確定するという。
1988年発刊の『釈迦の本心』で、大川隆法・幸福の科学総裁は「空」(くう)について、霊界科学の観点からこう説いている。
「三次元、四次元、五次元などという世界があると言われているが、ほんとうは、そうしたさまざまな世界があるわけではない。ただ光のみがある」
「霊の世界における仏の光が、いろいろなかたちで霊体をつくり、また、霊体のなかにある光子体をつくっているのだ。地上に現われるときには、それが霊子という核をつくり、霊子がもとになって、現代物理学でいう素粒子が誕生する。そして、素粒子がさらに大きな物質を構成していくのである」
「仏の光という霊的エネルギーが物質をつくり、その物質が分解されると、霊的エネルギーに還元されるのです。このように、『エネルギーと物質が循環している』という思想も、『空』の思想と言うことができます」
重さのない「光」が、重さのある「粒子」になる。あるいは逆に、粒子が光になる。それが、仏教で言われてきた「色即是空、空即是色」の意味の一つであり、その仲介をするのがヒッグス粒子だと考えられる。現代物理学がようやく霊界科学の入口にたどり着いた。その先に、いよいよ神仏の世界である高次元霊界の理論の研究が始まるだろう。(居)
【参考書籍】
幸福の科学出版ホームページ 『釈迦の本心』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=151
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2011年12月8日付本欄 神の粒子「ヒッグス粒子」発見か?