金環日食から一夜明けた5月22日、東京・墨田区に東京スカイツリーがオープンした。7月10日までは予約者のみの入場で、個人客の予約チケットは売り切れだという。

高さは自立型電波塔として世界一の634m。外部の鉄骨と、中央に立つ鉄筋コンクリートの心柱の、振動周期の異なる二層の構造で地震などの揺れを吸収するようになっている。心柱とは五重塔にも使われているもので、375mの高さのある"おもり"を中心にぶら下げる形だ。東日本大震災で東京でも震度5弱を記録したが、工事中にも関わらず被害はなかった。

地上500m以上での作業は強風により溶接時に気泡が入るなどの障害があるため、地上で溶接作業など組み立てを行い、それをジャッキで引き上げながら作業するというリフトアップ工法を用いた。

照明はすべてLEDで、鉄骨に1995個取り付けられている。上部ほど明るいのは富士山をイメージしたためで、「心意気」「美意識」を意識してデザインされた。曇りで視界が悪い日には、LEDで周囲の雲をライティングする予定。

施設全体で来場人数はディズニーリゾートを超える年3200万人、ツリー自体は540万人を見込む。ツリー本体の工事費が650億円、商業施設が780億円に対し、国全体の経済効果は年1746億円が見込まれる。1年で元が取れる計算だ。また、スカイツリーは日本全国の企業が技術の粋を集めて造られた。これらの技術がまた将来にもたらす「経済効果」も非常に大きなものがある。

大川隆法幸福の科学総裁は空中利用について『幸福維新』(幸福の科学出版刊)で以下のように語っている。

「東京の空は、すべて、財産に換わる可能性を秘めています。東京の空中権は数兆円か数十兆円か、いったい、どのくらいの金額になるか分からないほどの大きな財産です。それが、まだ未開発のまま、手つかずで残っているのです」「『富の創出はまだまだ可能である』と、私は見ています」

日本は地震列島といいながら、技術を高めることでより高い建築が可能であることがスカイツリーで実証された。日本にはまだ世界に誇れるものがいっぱいある。悲観論を吹っ飛ばしてスカイツリーのように伸びていけるのだ。(居)

【関連記事】

2012年3月2日付本欄 新名所「スカイツリー」を支える関西の技術力

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3901

【関連書籍】

幸福の科学出版ホームページ 『夢のある国へ―幸福維新』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=107