東大五月祭1日目の19日、幸福実現党の立木秀学党首が東大の安田講堂で「宗教による『日本の常識』破壊!」と題し講演を行った。初夏の陽気の中、学生を中心に約500名が参加した。
立木氏はまず宗教家の立場で、東大法学部卒業と同時に幸福の科学に奉職した経緯を語った。「高校生の頃から大川隆法総裁の書籍に触れ、日本は経済的に繁栄しているが宗教を日陰の存在としていることに疑問を感じていた。アメリカなどでは聖職者が尊敬されており、神仏への信仰を広げることで日本を良くしていけると考えた」と。
また、今年1月の大川隆法総裁による白川方明日銀総裁の守護霊インタビューで自身が質問者となったことを絡めて、日銀のデフレ容認や三重野元日銀総裁のバブルつぶしを批判。「三重野氏には死後の裁きがあるだろう」「人間は皆、死後の世界に行くことを考えると、すべては宗教が支配しているとも言える」と述べた。
さらに安全保障問題について、「中国はチベットもウイグルもモンゴルも『解放』の名の下に人民解放軍を進め、現在支配している。その手が今、尖閣、沖縄あるいは日本本土に及ぶかもしれない。日米安保があると皆考えているが、アメリカも財政的に厳しくなっている。金がない国が世界の警察を続けられるか」と問いかけた。「日本人に、もし侵略されたらというアンケートを行ったところ、逃げるという答えが多かった。自分の利害を超えたところでお役に立つという気持ちが薄くなるのは、宗教性が失われつつあることの弊害の一つ。日本に今起きている国難を乗り切るためにも宗教性を回復し、次の新しい時代を切り開いていきたい」と締めくくった。
参加した専門学校1年の女子学生は「日本人の多くは宗教の意味を間違えていると思う。本当の宗教がどんなものか行動で示していきたい」と話した。宗教蔑視や自衛権の否定など、「日本の常識=世界の非常識」を打ち砕いて新たな日本を作らんとする、立木氏の決意が表れた講演だった。(居)
【参考書籍】
幸福の科学出版ホームページ 『日銀総裁とのスピリチュアル対話』 大川隆法著