2012年6月号記事
軽薄短小から重厚長大へ - 弱電の凋落で日本の製造業は沈むか
ソニーは4月10日、2012年3月期の決算が5200億円の連結最終赤字と、過去最大になる見通しだと発表した。税金費用を追加計上した上、主力の薄型テレビ事業が8期連続の営業赤字に陥っていることも効いた。
同日はシャープも業績を下方修正し、最終赤字が3800億円になるとしている。
パナソニックに至っては、税引き後損益が7800億円もの赤字になる見込みであり、日本を代表する家電3社が総崩れの状態となっている。
円高基調も崩れそうになく、2011年は31年ぶりの貿易赤字に陥ったことと相まって、日本の製造業の凋落が叫ばれているが、本当だろうか。