中国の次期最高指導者、習近平国家副主席が訪米の日程を18日終えた。

アメリカ側にとっては、中国の覇権主義と人権問題にどれだけ厳しく発言できるかがカギだったが、どうだったのか。

14日の首脳会談では、オバマ大統領が「すべての人々の権利を認識することの重要性を引き続き強調していく」と述べ、人権問題の改善を求めた。ただ、中国の覇権主義には「平和的な台頭を歓迎する」「力と繁栄の拡大は責任の拡大をもたらす」と述べるにとどまった。

習近平氏はこの会談では明確に答えなかったが、その後の講演で人権問題について「米中両国の国情に合った発展の道を選ぶ」と開き直り、対外的な拡張について「台湾の独立に実際の行動で反対するよう希望する」とアメリカを強く牽制した。

こうしたオバマ大統領の腰の引けた対中姿勢に対して、大統領選で共和党候補を争うロムニー前マサチューセッツ州知事は米ウォールストリート・ジャーナル紙への寄稿で、「オバマは明らかに間違った方向に向かっている」「習近平氏との会談は中身がなく、儀礼的」とバッサリ切り捨てた。

そのうえでオバマ氏による米軍のアジアシフトについて、10年間で1兆ドルもの国防費が削減され、裏づけがないと批判。「中国の軍拡に見合った軍事力を維持しなければならない」として、国防費削減を見直し、太平洋での軍事プレゼンスを強化するとした。

人権問題については、「私たちは遠慮なく、中国政府が国民の政治的権利や人権を否定し続けている事実と対決する」「アメリカの自由と機会の平等の価値が、抑圧と独裁に打ち克ち続ける」と宣言した。

頼もしい主張ではあるが、ロムニー氏のこのスタンスもやや値引きして受け止めなければならないかもしれない。ロムニー氏の中国に対する本音は、2月21日から幸福の科学の支部などで公開されるロムニー氏の守護霊のインタビューで明らかにされている。これは、2月29日には、大川隆法著『ネクスト・プレジデント2』(守護霊インタヴュー ミット・ロムニーvs.リック・サントラム)として発刊される。

中国・習近平氏の覇権主義を止められる大統領は登場するのか。それがアメリカ大統領選の最大の焦点だ。(織)

【関連書籍】

幸福の科学出版ホームページ

大川隆法著『ネクスト・プレジデント』(ニュート・ギングリッチへのスピリチュアル・インタビュー)

http://www.irhpress.co.jp/detail/html/H7018.html

大川隆法著『ネクスト・プレジデント2』(守護霊インタヴュー ミット・ロムニーvs.リック・サントラム)

http://www.irhpress.co.jp/detail/html/H7019.html

【英文記事】

ザ・リバティweb英語版 The Interview with the Subconscious Mind of Newt Gingrich "A Strong America again"

http://global.the-liberty.com/2012/1251.html