消費者庁のアンケート調査で、円高の恩恵を感じていない人が6割以上いることが分かった。

同調査結果のポイントは以下の通り(調査期間は10月25日~31日)。

  • 円高メリットについては、消費者の約80%が「期待している」。「期待していない」は18.3%。
  • 実際にメリットを感じたという人は40%弱。60%強がメリットを感じていない。
  • 円高メリットをして一番期待するものは、「輸入工業製品、食品が割安で手に入る」31.6%、「原油・穀物等の輸入材が割安になり、国内経済・産業によい影響がある」25.6%、「海外旅行代金が割安となる」15.4%の順だった。
  • 円高メリットを感じない理由としては、「既存商品等の価格低下が実感できない」68.7%、「円高に対応した新商品の供給がない」44.1%が多い。
  • 円高により購買行動を変化させた消費者は約15%だが、今後購買行動を変えようとする人も21%いる。

野田政権は「円高悪者論」で、何度も大量の「円売り介入」をしてきたが、円高は悪いことではない。メリットはいっぱいある。要はそれをもっと宣伝し、消費者の購買意欲を高めることだ。

すでに大川隆法総裁は2010年7月に講演でこのように語っている。「今、円高が続いていますが、これはヨーロッパからの輸入を増やし、円高消費を拡大しなければいけないということです。そうすることで、ヨーロッパの不況が『恐慌』になるのを食い止めることができるのです」「しかし、今、緊縮財政をし、増税をかけたら、日本も、まもなく不況に突入します」

「強い円」は日本の国力を現わしている。いつまでも発展途上国の意識で「円高は輸出に損害を与える」という論法はやめたほうがいい。日本はすでに輸出立国ではない。世界中から商品を買ってあげて、世界の不況を救う役割がある。それが「世界一のお金持ち国家・日本」の使命ではないか。(仁)

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2011月11月号記事 1ドル50円もあり得る?円高トレンドは止められない "Newsダイジェスト"

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2010年10月号記事 円高が世界を救う? 有事のドルから有事の円へ(1)

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