2010年10月号記事

円高が世界を救う?-有事のドルから有事の円へ(2)

円高が続き、国内では悲観論が起きている。だが長期的には、世界経済に強い影響力を持つ日本は、円高トレンドを受け入れ、古い成長モデルを捨て、強い国・豊かな国際社会の構築を目指すべきではないか。【円高が世界を救う?-有事のドルから有事の円へ(2)】

(編集部・村上俊樹、山下格史)

通貨が弱い国は悲惨だ

-interview-

経済評論家 三原淳雄

(みはら・あつお)

1937年、旧満州生まれ。59年、九州大学を卒業後、日興証券に入社。米ノースウェスタン大学経営大学院に留学、その後スイス銀行チューリッヒ支店、日興証券ニューヨーク支店に勤務。74年に同社ロサンゼルス支店長を務め、現職。主な著書に『いまさら入門 バフェット』(講談社+α文庫)、『バフェットと竹田和平  富を築く大富豪の教え』(日本文芸社)がある。