鉢呂経産相が、早くも辞任を表明した。

鉢呂吉雄経産相は、福島第一原発視察後に行われた8日夜の記者会見で、防護服を記者につける仕草をして「放射能をつけたぞ」と発言したり、9日の閣議後の記者会見で「周辺の町村の市街地は、人っ子一人いない、まさに死の町という形でした」と発言したと伝えられており、批判が高まっていた。

今後の国会審議に影響が出かねないとして辞任を判断、野田首相も辞表を受理した。

就任わずか9日目の辞任とあって、早くも野田首相の言う「適材適所」の人事にほころびが出た形だ。

実力主義人事としての適材適所ではなく、あくまでも党内派閥のバランスを考えた適材適所に過ぎなかったことは明らか。

あまりにもお粗末だが、この手の地雷は、素人閣僚の多い野田内閣にはたくさん埋まっていそうだ。くれぐれも、国際関係を悪化させるような失言だけは、しないように祈りたい気持ちだ。(村)