《ニュース》
18日に全米各地で行われたトランプ米大統領に反対する抗議デモ「No Kings(王はいらない)」に対し、世界三大投資家の一人であるジョージ・ソロス氏や極左団体が資金援助を行った可能性が指摘されており、トランプ政権は調査を進めています。
《詳細》
主催者側によると、デモは全50州の2700カ所以上で行われ、約700万人が参加したといいます。第二次トランプ政権発足以降、過去最大の規模です。
デモは、人権団体や労働組合などが共催しており、首都ワシントンやニューヨーク、シカゴ、マイアミ、ロサンゼルスなどの主要都市に加え、数百に及ぶ小都市や、ベルリン、マドリード、ローマなどヨーロッパでも開催されました。
参加者は、トランプ氏による不法移民の取り締まりや関税政策、政府支出の削減、同性婚の否定などに反対。トランプ氏を「独裁者」や「ファシスト」と呼び、「No Kings(王はいらない)」「警告:私たちの民主主義が攻撃されている! 抵抗して、反乱して、取り返そう」「ファシズムの危険な兆候」「私はアンティファだ」などと書かれたプラカードを掲げ、カエルや鷹の着ぐるみなど風刺的な衣装に身を包み、「民主主義とはこういうものだ」と繰り返し連呼するなど、混沌とした様相を呈しました。
抗議デモに参加した民主党のバーニー・サンダース上院議員は「これはアメリカを愛する集会だ」と演説。他にも、3週間以上続くアメリカ議会閉鎖によって、共和党から批判を受けている民主党のチャック・シューマー上院少数党院内総務や、バラク・オバマ前大統領から支持を受ける民主党のミキ・シェリル下院議員らも参加しました。
抗議はおおむね平和的なものでしたが、抗議参加者がトランプ氏を模した人形を、子供に刺すように仕向ける様子や、保守活動家チャーリー・カーク氏の暗殺を祝う様子に対し、「こうやって暗殺文化が根付くんだ」「ヒステリックだ」といった非難の声が相次いでいます。
抗議活動についてトランプ氏は19日、「私は王様じゃない」「この国を偉大にするために一生懸命働いている」と語っています。さらに、「彼らはこの国の代表ではありません。そして、お金で買ったばかりの真新しい看板の数々を見ました。ジョージ・ソロスや他の極左の狂信者たちが金で買ったのでしょう」とし、ジョージ・ソロス氏や、極左組織アンティファの関与について「現在調査中だ」としています。
「No Kings(王はいらない)」デモはトランプ氏の誕生日である6月14日にも発生しており、一部は暴徒化して逮捕者・死者が出ました。米連邦政府は以前からこれらの活動にアンティファをはじめとする過激左派組織が潜入している可能性を指摘していました。
共和党のテッド・クルーズ上院議員はフォックス・ニュースの取材に対し、この抗議活動が「ジョージ・ソロスとそのネットワークがこれらの集会に資金を提供しているという相当な証拠がある」と指摘しています。
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