《ニュース》

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、「アメリカで共和党支持者を自認する有権者が民主党支持者を上回った。共和党が30年以上ぶりに政党帰属意識で安定的優位に立ったことが伺える」と報じています(11日付電子版)。

《詳細》

米NBCニュースが今年実施した世論調査を総合すると、有権者のうち42%が共和党、40%が民主党に帰属意識を持っていると答え、共和党が2%リードしているという結果になりました。

WSJの取材に対し、NBCニュースの世論調査に関わる共和党系の専門家は、「(この動向は)見落とされている2024年のゲームチェンジャーだ」「選挙の結果がどうなるかは分からないが、政党帰属意識が実質的に同等で、わずかでも共和党に傾いていそうなら、共和党がいい結果を出す可能性が高い」と答えています。

また、米世論調査会社ギャラップの7~9月の調査でも、共和党支持を自認する有権者が民主党支持を3ポイント上回っていました。大統領選前の7~9月という重要な時期に、共和党が優勢だったのは、同社の調査では1992年以降初めてだといいます。

ギャラップの世論調査シニアエディターは、WSJの取材に対し、共和党支持の増加は今年の選挙で共和党が優位に立っていると言える要因の一つであり、最も難しい課題である経済と移民の問題でも、共和党の方がうまく対処できると、有権者は見ていると述べています。

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