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米大統領選に無所属で立候補していた弁護士ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は23日、アリゾナ州フェニックスでの演説で、選挙を中断して、共和党大統領候補のトランプ氏を支持することを表明しました。

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ケネディ氏は演説で、自身を正当に扱わなかったとして民主党と主要メディアを批判した上で、「容赦のない組織的な検閲とメディア統制を前にして、選挙戦で勝利する現実的な道筋があるとはもはや思えない」「世論調査では、激戦州の投票用紙に名前を残すことで、私が本質的な問題で意見の合わない民主党に勝利を譲る可能性が高いことが一貫して示されてきた」などと語り、「トランプ大統領の支持に回る」と述べました。

ケネディ氏はトランプ氏と複数回直接会って話したといい、「多くの重要な問題で、我々の意見が一致していることに驚いた」と説明。最終的にトランプ氏を支持することになった「大義」として、トランプ氏が「ロシア―ウクライナ戦争を終わらせようとしている」「言論の自由を守ろうとしている」「子供たちに対する戦争(ワクチン関連など)を止めようとしている」ことを挙げました。

ただ、選挙から完全に撤退したわけではなく、トランプ氏から選挙人票を奪う可能性がある約10の激戦州では、投票用紙から自身の名前を取り下げるものの、他の州の有権者は自身に投票できるようにすると説明しています。

ケネディ氏はトランプ氏支持を発表して数時間後、アリゾナ州グレンデールで開かれていたトランプ氏の選挙集会に合流。数千人の観衆が「ボビー」(ケネディ氏の愛称)と連呼し、歓迎しました。

トランプ氏はケネディ氏をステージに招く前に、自己免疫疾患や自閉症、肥満、不妊など、数十年続く慢性的な健康問題の増加を調査する委員会に携わるよう、ケネディ氏に要請すると表明。ケネディ氏は短い演説の中で、トランプ氏が「アメリカを再び健全にする」と述べ、「全体主義から我々を守る」大統領になるだろうと語りました。

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