2024年2月号記事

その着こなしで大丈夫?

大人の身だしなみ講座

Vol.69

ファッションコラムニストの大ナギ勝氏に、間違いやすい着こなしや意外と知らないルールをお聞きします。
一生使える着こなしの教養を身につけましょう。

あなたも周囲も輝かせる! 着こなし術(21)

「期待服」が「着たい服」となるように

大ナギ勝

株式会社ムービングオフィス 代表取締役

大ナギ 勝

(おおなぎ・まさる) 高級婦人服ブランド(株)レリアンに入社し、トップクラスのバイヤーや営業マンとして活躍。2013年、接客・販売の楽しさを伝えるべく独立。著書に『商品よりも「あと味」を先に売りなさい』(日本実業出版社)など。

2024年、新春です。しばらく続いていたリモートワークから通常の業務に戻った人たちが多くなってきたため、ファッション業界全体も世界的に対面での接客や交渉が増え、久しぶりに明るい年明けを感じています。そのせいか、多くの知り合いの女性から、「うちの人(夫・彼氏)をどうにかしてほしい!! 周りの人と比べると……」という声掛けが良くあります。どうやらリモートワークが長く続いたために、ラクなスタイリング(決していけないことではありませんが)=男性自身が着たい服=肩ひじ張らないけれど、そこそこの見映えで適度にごまかしが効くゆるい服に慣れてしまったからのようです。数々のアンケート結果からも、女性がオフタイムカジュアルに求める男性のスタイリングとオンタイムビジネスに期待しているスタイリングとは全く違います。