《ニュース》

2001年9月11日に起きた米同時多発攻撃の首謀者で、国際武装組織「アルカイダ」の指導者だった故オサマ・ビン・ラディン容疑者(以下、ビン・ラディン)が2002年に書いた「アメリカへの手紙」が、SNSの「TikTok(ティックトック)」でインフルエンサーによって拡散されました。関連動画は16日までに1400万回以上再生されました。

《詳細》

ビン・ラディンは、同時多発攻撃の1年後にこの手紙を発表しました。それは「彼ら(アメリカ)は何十万人もの兵士を我々に投入し、イスラエルと同盟を結んで我々を抑圧し、我々の土地を占領している」とアメリカのイスラエル支持を批判し、「イスラエルを支持しているためにアメリカは攻撃された」とする内容です。

イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織「ハマス」の戦争で、米政府はイスラエルを全面支持していますが、TikTokを見たアメリカの若者からは、「アメリカへの手紙」の内容を支持する声や好意的な声が上がっています。

AFP通信などのメディアは、TikTokでは「アメリカへの手紙」に関するキーワードのトレンド検索が行われていると報じました。TikTok社は「この手紙を宣伝するコンテンツは、あらゆる形態のテロリズム支援に関する弊社のルールに明らかに違反している」とし、手紙がトレンドに入っているとの報道は不正確だと指摘。16日、「アメリカへの手紙」を宣伝するコンテンツを禁止すると発表しました。

ロイター通信によると、16日時点でTikTokで同動画を検索してもヒットしませんでした。

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