《ニュース》

政府による言論統制などをめぐって、米FOXニュースの人気司会者タッカー・カールソン氏が17日、イーロン・マスク氏に独占取材し話題を呼んでいます。

《詳細》

マスク氏がツイッター社(当時の社名。現在はX社)のCEOとなったことにより、昨年12月から「ツイッター・ファイル」として同社の内部文書が発表され、米政府とツイッター社が密に連絡を取り合う形で、リベラル民主党陣営の主張に沿わない言論が排除されてきたことが判明しました。

ツイッター社が連邦捜査局(FBI)から指示を受けて検閲を行っていたことを示すメールが、内部文書として大量に発見されるなど、政府が国民の言論封鎖を行ってきた実態が明らかになっています。

この度のカールソン氏のインタビューの中で、マスク氏はAI(人工知能)の危険性など重要な論点について語っています。特に注目を集めている一つが、ツイッター上で個々人が私的にやり取りしている「ダイレクト・メッセージ(DM)」についても、米情報機関が「フル・アクセス」することが認められていたということです。

マスク氏が、「政府機関が事実上、ツイッターで起きるあらゆることに完全なアクセスを有していたこと」が、自身をひどく驚かせたと語り、それに対してカールソン氏が「人々のDMも含まれますか」と聞き、マスク氏が肯定。「なぜならDMは暗号化されていませんから」と答えて判明した形です。

非公開のはずのDMにも情報機関職員が自由にアクセスできたことが、波紋を呼んでいます。

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