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米新議会が3日に開会し、下院は議長選を行いましたが、3回投票を行っても議長が決まらず、議長選は4日に持ち越されました(日本時間の4日14時時点)。

《詳細》

米下院(定数435)の議長は、議員の投票で単純過半数、もしくは議員全員が出席する場合は過半数(218票)を得た人物が就任することになっています。そして過半数を得るまで、投票は繰り返されます。

昨年11月の中間選挙の結果、共和党が下院を奪還したため、下院議長には共和党トップのケビン・マッカーシー院内総務の就任が有力視されていました。しかし、「マッカーシー氏は言行不一致で、真のリーダーではない」と主張する一部の共和党保守強硬派が造反したため、マッカーシー氏は過半数を獲得することができませんでした。

1回目の投票での共和党議員の造反者は19人、2回目も19人、3回目は20人でした。下院は、共和党が222議席、民主党が213議席を確保していることから、過半数の218票を得るには、共和党は造反者を4人に収める必要があります。

再投票にもつれこんだのは、1923年以来、100年ぶりだといいます。憲法の規定で、下院は議長を選出することが義務付けられており、議長が決まらない限り、審議を始めることができません。

フィナンシャル・タイムズ紙など、多くのメディアが「100年に1度の大混乱は、共和党の機能不全を浮き彫りにした」と報じています。

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