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米共和党の下院トップであるケビン・マッカーシー氏がこのほど、米中間選挙で下院を奪還した場合、ウクライナへの資金提供に反対する可能性があると明らかにしました。

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米議会の共和党と民主党の大半はこれまで、ウクライナを軍事的・経済的に支援することで一致してきました。

そんな中、共和党が勝利すれば下院議長になれるマッカーシー氏は、オンライン政治マガジンのパンチボウルの取材に対し、「不景気の中で、人々はウクライナに白紙の小切手を出すことはないだろう」と語り、議会はより身近な国内問題、エネルギー危機やインフレなどに集中すべきであることを示唆しました。

マッカーシー氏はその後、ウクライナ支援の追加支出を精査したいだけだと説明しました。とはいえ共和党の議員からは、「ウクライナには十分に資金を投入した」「ヨーロッパは歩み寄る必要がある」などの意見もあり、長期化する支援に対して懐疑的な声が増えています。

一方でウクライナ与党の議会派閥の長は、「正直に言うと、マッカーシー氏のコメントを聞いてショックを受けた」とコメントしています。

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