《ニュース》
今年1~6月に報告された国内の死者数は、統計的に予測された水準よりも約1万7000人~約4万6000人上回り、戦後最悪の超過死亡のペースであると、国立感染症研究所がこのほどまとめました。超過死亡は、同時期のコロナ死者数の1万2800人超を大幅に上回っています。
《詳細》
コロナの死者数は、PCRで陽性だった全ての死者を累計しているため、コロナが直接の死因ではない人も含まれており、過大評価されています(例えば交通事故死も含む)。この点、政府が発表する死亡数はそうした偏りがなく、コロナによる被害を知る有益な指標となり得ます。
そんな中、実際の死者数から、過去のデータで予測された死者数を引いた上半期の超過死亡が、約1万7000人~約4万6000人多いことが分かりました。超過死亡が増えた要因は、コロナによる死亡のほか、医療ひっ迫や外出抑制などによる持病の悪化などが挙げられています。分析した感染研の鈴木基感染症疫学センター長は、「社会的要因を含めて広い意味で新型コロナの流行拡大の影響といえる」と語っていますが、「広い意味で」という言葉で原因を曖昧に説明しています。
一方で、名古屋大学名誉教授の小島勢二氏らは、3回目のワクチン接種と超過死亡の相関は「統計的に有意」である(相関係数0.99で、強い正の相関)と指摘しており、ワクチンの影響を強く疑っています。
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