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バイデン米大統領は18日放送の米CBSのテレビ番組で、新型コロナウィルスのパンデミック(世界的大流行)は「終わった」との認識を示しました。

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バイデン氏はインタビューで、「我々はまだ新型コロナウィルスの問題を抱えており、やるべきことはたくさんあるが、パンデミックは終わった」と強調し、「気づけば誰もマスクを着けていない。皆とても元気そうに見える。だから変わってきていると思う。これはその完璧な例だと思う」と述べました。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長も14日、パンデミックを宣言した2020年3月以来、一週間に報告された死者数が最も少なくなったことから、パンデミックについて「終わりが視野に入ってきた」と指摘していました。

ただ、バイデン氏がこの発言をする数週間前、同政権は議会に対し、検査とワクチン接種を維持するために数十億ドルを要求しています。またコロナによる死者は全米で1日400人ほどに上っており、連邦保健当局は「まだ高すぎる」と主張しています(19日付CBS電子版)。

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は20日付社説で、バイデン氏が公衆衛生の国家非常事態の終わりを宣言しなかったと言及。政府は国家非常事態宣言が発動されている限り、コロナ対策関連の法律によって、数百万人に「巨額の福祉給付金を手当てできる」と指摘しました。ここには食料購入補助券の需給条件を緩和したり、給付金受給者の労働義務を制限したりするなどの措置も含まれるといいます。

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