新型コロナウィルスの感染が急拡大している。24日の全国の感染者数は17万6千人を超えた。これは先週日曜日の約1.7倍で、日曜日としては過去最多となった。感染拡大は、オミクロン株の1つで、感染力が強い「BA.5」が広まっていることが原因だ。
現時点では、政府は「一律の行動制限を行う必要はない」としている。22日、コロナ感染者の濃厚接触者の待機期間について、接触翌日から2日目と3日目の検査で陰性の場合、最短3日間にすることを発表した。これまでは最短5日間だった。検査しない場合も、待機期間を原則7日間から5日間に短縮するという。
23日付日経新聞は1面で、これについて、「コロナ規制 緩和へ半歩」だと報じた。日本社会全体が少しずつ、経済を普通に戻す方向に進んでいることは望ましいことだろう。
"コロナを無視"するヨーロッパ
一方で、ヨーロッパに目を向けると、多くの国で濃厚接触者の隔離義務がなくなっており、"コロナを無視"する傾向は一段と強まっている。
23日付米ニューヨーク・タイムズ紙は、イタリア・ローマの本屋にいる客は、"最低1メートルの距離"を取るよう求めるステッカーに全く興味を示していないと指摘。マスクをせずに本を探していた45歳女性は「これら(コロナに関する表示など)は過去のもの」であり、「ベルリンの壁のレンガのようなもの」だと話している。
同紙は、「ヨーロッパ全域で、ステッカーや表示、看板は、コロナとの過去の戦いの名残として幽霊のように存在している。だが、パンデミックが死をもたらした日々の痕跡はいたるところに残っており、それはウィルスも同じだ」と言及した。
ヨーロッパでもBA.5の感染拡大が起きているものの、かつて厳しい規制をしていた国も含めて、各国政府は厳重な取り締まりをしていない。その理由は、深刻な事例の増加や集中治療室の混雑、"死の波"が見られないからだという。
ヨーロッパの都市は"オミクロン株の攻撃"を受け、ペスト以来の危機を迎えたが、そこに住む人々は、「ウィルスと共存しなければいけない」という結論をはっきり出していると言えるだろう。
コロナを撃退する信仰の力
大川隆法・幸福の科学総裁は、2020年5月に発刊した著書『コロナ不況下のサバイバル術』のあとがきで、次のように指摘している。
「基本的には、各自、免疫力を高めつつ、智慧を絞って、経済活動を再開しなければ、大企業も、国家も、地方自治体も破産し、憎しみと悲しみだけが残る」
「信仰の力をもう一度見直してほしい。小さなウィルスの集合体の憑依も、基本的には、悪霊憑依と変わらない。さすれば、神仏の力で撃退は可能である」
本誌・本欄で繰り返し指摘してきた通り、政府や地方自治体がコロナ関連の規制を強めて経済を悪化させ、倒産企業を増やすことは大きな問題だ。基本的に、営業の継続や外出の判断は、企業や個人が責任をもって行うべきである。ヨーロッパはその方向に大きく進んでいる。
また、大川総裁が指摘するように、コロナは一種の憑依現象だ。「コロナにかかるかもしれない」という強い恐怖心を持っていると、コロナにかかりやすくなる。神への信仰の下、心を調和し、身体から薄っすらと光が出ている状態を維持できれば、コロナウィルスは離れていく。仮に感染したとしても、重症化の可能性は低くなる。
コロナウィルスは今後も形を変えながら、感染者を増やしていくと考えられる。今後もコロナと共存しながらサバイバルしていくためには、日本のみならず世界各国の人々が「信仰の力」を取り戻していく必要があるだろう。
【関連書籍】
『コロナ不況下のサバイバル術』
幸福の科学出版 大川隆法著
【関連記事】
2022年7月19日付本欄 コロナの感染拡大でまた「行動制限」の議論 コロナより「行動制限」そのものによる被害が人々を苦しめる
https://the-liberty.com/article/19708/
2022年7月21日付本欄 中国はコロナの感染が収まらず、複数都市が封鎖 「高まる不満の解消に戦争を準備しているのでは」との米専門家の指摘も
https://the-liberty.com/article/19714/
2022年4月号 あと3年で人類は悔い改めを始められるか - ニュースのミカタ 2