北関東でドクターヘリの広域連携が動き出す。

茨城、栃木、群馬の三県はドクターヘリを1機ずつ保有しているが、出動要請が重なって対応できないケースが頻発していた。そこで、要請が重複して出動できない場合に、隣県のヘリを出動できるようにする。7月から本格運航を目指す。

ドクターヘリは、人工呼吸器など救急用の医療機器を搭載したヘリコプターで、専門医と看護士を乗せて時速200キロで飛行する。半径50キロ圏内なら通常15分以内で到着でき、救急車に比べて救命率が高いとされる。

今月27日には滋賀県が大阪府とのドクターヘリの共同利用をスタート。島根県でも6月の運航を目指して準備している。

日本は2001年以来、少しずつドクターヘリの導入が進んでいるが、全国で20数機にとどまっており、欧米に比べて導入が遅れている。

ドクターヘリは、鉄道や道路などの交通インフラが地震などで被害を受けた時などに効力を発揮する。東日本大震災を機に、一気に導入を進めるべきだろう。復興対策予算に組み込んでもいい。その意味で、最近ドクターヘリの導入機運が高まっていることは歓迎すべきだ。(村)

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