《ニュース》
バイデン政権下で、アメリカに押し寄せる不法移民が過去最大ペースで増えています。
米合衆国税関・国境警備局が16日に発表した新たなデータによると、メキシコとの国境沿いで拘束された不法越境者の数が、2021年度(20年10月から)の累計で112万人近くに上ることが判明しました。
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これは、2005年以降に記録された各年度の通年累計を超えると同時に、トランプ政権下の20年度の通年累計と比べると2.4倍もの多さです。
しかも、この112万人という数は、あくまで国境付近で「拘束された人」であり、国境警備隊の目をかいくぐって不法入国をした人は含まれていません。入国を試みる"母数"が増えていることから、米国内にいる不法入国者も急増していると推測されます。
増え続ける不法移民へのアプローチとして、バイデン政権は、中米諸国の貧困や犯罪などの課題解決を掲げています。
バイデン大統領から不法移民問題担当に指名されたカマラ・ハリス副大統領は6月、初外遊先として中米グアテマラ及びメキシコに訪問。両国首脳と会談したものの、今のところ具体的な成果は現れていません。
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