2021年4月号記事

コロナワクチンの幻想


ワクチンは効くのか、効かないのか。大いなる疑問を残したまま、日本での接種が始まった。
高齢者の接種がスタートする4月を前に、ワクチンの問題を冷静に考えておきたい。

(編集部 山本慧)


新型コロナウイルスのワクチン接種を進める日本政府。ワクチンの数が限られているため、医療従事者(約400万人)、高齢者(約3600万人)、基礎疾患のある人(約820万人)、高齢者施設などの従事者(約200万人)の順に接種を進める方針だ。高齢者が接種できるのは4月になる見通しである。

医者も3割「打ちたくない」

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しかし、ワクチンを打つべきか、打たざるべきかをめぐり、国民の反応は大きく分かれている。それは医者とて同じこと。

6830人の医者に行ったアンケートによれば、「受けたい」は35%にとどまり、「受けたくない」が30%、「分からない」が35%だったという(*)。接種しないトップ3の理由を並べると、「ワクチンの安全性がまだ十分に検証されていないから」「ワクチンの有効性がまだ十分に検証されていないから」「有害事象(副作用)が怖いから」である。これらは、ワクチンを受けたくない庶民の感覚と同じだろう。

ワクチンを作る製薬会社も危険性を指摘する。米ファイザーの社員は「うちのワクチンの副作用は怖い」と声を潜める。同社の元副社長であるマイケル・イードン博士は「危険極まりない」と公然と批判しているほどだ。

日本でも接種されるファイザーなどのワクチン開発は、通常行われる長期的な副作用の観察がないなどの異例づくし。他のワクチンの安全性とは比べられず、果たして安心なのか? という疑念が生じている。

さまざまな情報が入り乱れ、何が正しいのか分かりづらくなっている。本特集では、「コロナはどれぐらい怖いか」「ワクチンは大丈夫か」などについて、専門家の知見を踏まえた上で、コロナに打ち克つ方法を探る。

(*)月刊誌「日経メディカルOnline」などが昨年11月末に実施したアンケート調査。医者とは別に、バイオ業界関係者の64%が「受けたくない」と回答している。

※医学界ではワクチンの副作用を「副反応」と呼ぶが、本特集では「副作用」と表記する。

 

次ページからのポイント

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