2021年3月号記事

新・過去世物語 人は生まれ変わる

これぞ本当の"鬼滅"伝説

源頼光、鬼退治の真相に迫る

人は、何度も生まれ変わりながら、魂を磨き、人格を向上させていく永遠の存在。その生まれ変わりの過程は、一人ひとりの個性によって彩られた物語となる。
幸福の科学の霊査で明らかになった著名人の転生をひもとけば、時を超えて輝く魂の性質が見えてくる。


少年漫画『鬼滅の刃』が映画化されると、手のこんだ作画やCG、スピード感ある戦闘描写、情感漂う音楽などで観客は釘付けとなり、ファンはいち早い続編公開を期待している。

舞台は大正時代。13歳の少年、竈門炭治郎が家に帰ると、家族は鬼に惨殺され、生き残った妹も鬼に変えられていた。彼は、鬼の棟梁に復讐し、妹を人間に戻すと誓い、剣の修行に励む─。

「鬼退治」という、昔話でお馴染みの設定を、新しいフィクション世界に再構成したこともヒットの要因かもしれない。

ただ、その反面、「鬼」の描写は古くから日本に伝わるものとずいぶん違う。例えば作中、鬼は「日の光を浴びると死ぬ」。吸血鬼やゾンビが混ざったような設定となっている。

そもそも昔話でよく出てくる鬼とは、いったい何者なのか。鬼退治伝説は、史実だったのだろうか。

今回の過去世物語では、鬼退治の英雄として名高い源頼光の活躍とその転生を取り上げてみたい。

 

次ページからのポイント

平安時代の京都の酒呑童子という鬼を倒した伝説

頼光の本質は「特別検察官」

驚きの転生は江戸奉行!?