11月3日に大統領選挙を控えるアメリカ。日本のメディアはトランプ大統領の劣勢と報じるものばかりだが、最後の討論会を終えた両氏の評価は、民主党が強いとされる激戦区でトランプ氏の評価がバイデン候補を上回るとするデータもある。

本欄では、新型コロナウィルスの脅威が深刻化する前の今年2月、アメリカ・首都ワシントン近郊で開催された全米最大の保守団体「米国保守連合」の年次総会「CPAC2020」の本識者のレポートから、共和党員が考えるトランプ大統領の「成果」について伝える(本誌2020年5月号記事より。肩書き等は当時のもの)。




Interview

 

自信を取り戻したアメリカ

 

小説家でもあり、有名なラジオ・コメンテーターでもある
ジョン・バチュラー氏にトランプ大統領の成果を聞いた。

 

ジョン・バチュラー

プロフィール

ラジオ放送WABCの司会者。プリンストン大学を卒業後、ニューヨークのユニオン神学校を卒業。

過去3年間のトランプ大統領の最大の成果は、アメリカ人が仕事に戻り、自信を取り戻したことにあります。

仕事をすれば、生産性が上がります。そうすれば、自分で自分のことをやれるようになり、手助けが要りません。

その一助となったのが減税です。特に大幅な法人税の減税で、企業が再び従業員に投資するようになったのも注目すべきです。

彼は大きな夢を語ります。それは人々の注意を惹きます。そしてトランプは不動産業者で、デベロッパー(開発者)です。彼はマンハッタンを発展させ、いまはアメリカを発展させています。(談)

 

 

 

共和党員のトランプ評

CPACの会場で、参加者にトランプ氏が達成した重要な3つの政策を挙げるとしたら何かを聞いてみた。

 

ハーマン・ボーマさん

(ワシントンDC・男性)

保守系の裁判官を任命したことですね。憲法の本来の意図に立ち戻って解釈できる裁判官が必要です。2つ目は、減税です。3つ目は中絶反対の立場をとっていることです。

 

リンダ・カールペッパーさん

(カリフォルニア・女性)

「アメリカはよい国です」と言ってくれたことです。もう一つは減税政策、貿易政策で、従来の共和党のように経済成長を実現したことです。さらには移民政策です。民主党は不法移民たちに運転免許をとらせています。免許証があれば投票ができるからです。不正投票を防ぐには、不法移民の取り締まりが非常に重要なのです。

 

クリス・コールズさん

(カリフォルニア・男性)

1つ目は規制緩和です。ビジネスがうまくいけば、アメリカが繁栄します。2つ目は外交です。中国製品に関税をかけるなど、勇気をもってやれたのは、トランプだけです。3つ目は、愛国心を持てるようになったことです。

 

アンディ・リーダーさん

(カリフォルニア・男性)

経済政策が一番です。規制緩和も実行しました。また、“Drain the Swamp"と言って、ワシントンの中枢から既得権益にしがみつく人を追い出しています。これも素晴らしいです。

 

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