宏洋氏が幸福の科学に対する誹謗中傷を繰り返しているが、その背後には、ある宗教関係の霊存在がいる。それが、平安時代末期、真言宗の中興の祖とされ、新義真言宗の祖とされる覚鑁(かくばん)だ。
このたび、大川隆法・幸福の科学総裁のもとに覚鑁の霊が現れたことで、霊言が収録された。その際、当時対立関係にあった、高野山・金剛峯寺の良禅という僧侶の霊も招霊して意見を聞いた。両霊言は合わせて「良禅に学ぶ覚鑁撃退法」として、全国の幸福の科学で公開されている(文末に問い合わせ先)。
歴史的には、高野山・金剛峯寺で真言宗の教えを護ろうとした「良禅」と、その再興を称した「覚鑁」の、新旧の激しい対立として伝わっていることが多い。しかし実際には、良禅は死後、天国の七次元・菩薩界に還り、覚鑁は地獄に堕ちて悪魔となったというのが霊的真相である。そこには宏洋氏の問題にもつながる、宗教上の問題があった。
覚鑁の霊は現在、宏洋氏に取り憑き、影響を与えているという。それは、両氏に共通点があって波長が同通しているためだ。
覚鑁の問題点(1)──仏道修行を否定した
現れた覚鑁の霊は、宏洋氏の書籍の発刊や、繰り返し行われているYouTubeでの発信をたたえた。そのうえで、自身の功績は、「密教のあのくだらない修行は要らない」としたことと主張。浄土真宗が「南無阿弥陀仏を唱えれば救われる」としていることを挙げて、「修行の否定」を正当化した。端的に言えば、「仏道は地味でケチくさいだけ」と言っているのである。
これに対して、良禅の霊は覚鑁について「欲望のままに、煩悩を解放せよという教えを説いているだけでしょう」と一蹴。宏洋氏については、「宗教は嘘っぱちの理論を立てて人を苦しめていて、親は窮屈なことを人に教えて、裏で汚い金を集めているに違いないとか、そういう似非(えせ)正義感を持っているにすぎない」と批判した。
覚鑁は、当時流行した浄土信仰と真言密教の融合をもくろんだが、実は、空海の高度な教義と修行についていけず、「真言(マントラ)を唱えるだけで即身成仏できる(超能力を得ることができる)」という安易な教えを立てた。
しかし、修行をしないのに霊能力を得ようとすれば、この世的な欲望が募るばかりで、地獄霊の餌食になる。
本来の空海の教えは、修行を否定するものではなく、あくまで修行を通じて心の段階を高めていき、即身成仏を目指すものだった。また、浄土信仰は、「弱い人間であっても、阿弥陀仏への信仰を持つことで極楽浄土への道が開かれる」という、謙虚な姿勢があってこそ、初めて成り立つもので、覚鑁のような牽強付会は許されない。
良禅の霊は当時を振り返り、真言宗が「覚鑁宗に乗っ取られる可能性もあった」とした上で、激しい抵抗が起きたのは単なる権力抗争からではなく、教えの正当性を守るための重大な戦いであったからだと語った。
宏洋氏はこれまで、「幸福の科学は家業であり、後継者をめぐる問題でもめている」として批判を重ねてきた。しかし、幸福の科学が家業というのは筋違いで、後継者には宗教的な正当性が要求されている。大川家の長男といえど、幸福の科学の教えの中核である心の修行を否定する宏洋氏に、教義の継承ができるはずもなく、その資格もないことは明らかだ。
覚鑁の問題点(2)──色情が得意で、煩悩にまみれた生涯を送った
また、覚鑁の霊は「いちばん、得意なのは色情」であるとし、釈迦仏教の禁欲修行について「捻じ曲げられた教え」と批判し、欲望を解き放つことのみを肯定している。
宏洋氏も女性問題やセクハラなどを繰り返し起こし、仕事にも影響するほどだった。煩悩を押さえられず、公私を分けられなかったことが、教団が母体の芸能事務所の社長解任にもつながっている。
宏洋氏は幸福の科学の映画事業に携わっていた時代に脚本を却下されたことを根に持っているが、その内容は肉体煩悩を礼讃するもので、教義とは正反対の内容だった。宏洋氏は「自由がない」と批判するが、宗教が映画を製作する以上、教義を否定するものであってはならない。
良禅の霊は、「私たちの仕事は、天上界に還って困らないようにしようとしてるだけなんで。地上界を地獄界と同じようにしたら、(悪霊が)人に入り放題になるから、転生輪廻しなくても、地上の人間に入り放題になる」と、煩悩にまみれる生き方の危険性を指摘した。
覚鑁の問題点(3)──被害者意識が強い
また、両者とも被害意識が強い。覚鑁は、当時、自身への批判が集まったことや高野山の高弟や在家信者らに追討されたことを恨んでいる。そして宏洋氏は、大川家での生育環境や幸福の科学の扱いを、いかにもひどかったとして「告発」している。
しかし、覚鑁は前述のように、真言宗の教えを曲げようとしていた。宏洋氏は、客観的には恵まれた環境だったにもかかわらず、自分の思い通りにならないからと、あることないことをでっち上げている。自分自身の言行が、第三者の目で見て、また教えに照らして正当なものかどうか反省することができなければ、まっとうな社会人とは言えないだろう。
宏洋氏が見失った「修行」の道
覚鑁と宏洋氏に共通するのは、「心の修行」に対する反発が非常に大きいことだ。
そもそも日本では「仏道修行」というと、「滝行」「千日回峰行」「念仏を唱える」「座禅の形をとる」など、単純な肉体行や作法が注目されやすい。
しかし、仏陀が本来説いたのは、自らの心の在り方によって、その境涯が変わるというもの。自らの心を見つめ、教えに照らして日々反省を重ねていくといった修行は、外からは見えにくく地味だが、仏道修行の本質である。弘法大師空海も、瞑想修行を通して悟りを開いたのであり、人間の心の状態について様々に説いた経論を遺した。
心を見つめる修行を重ねる中で、智慧を得るのが宗教修行の本道だ。宏洋氏は六大煩悩のすべてに引っ掛かって、真っ逆さまに地獄に堕ちた覚鑁に取り憑かれている。これではそもそも、宗教を語る資格などないのである。
霊言では、この他にも、以下のような多くの論点が語られた。
【覚鑁】
- 釈尊の教えをどのように解釈しているか
- 同性愛をどう考えているか
- 大川総裁の実兄と、宏洋氏の違い
- 週刊誌をどのように見ているか
- 覚鑁が憑依しやすい人とは
【良禅】
- 霊的に八十八箇所が守られた背景
- 当時の僧侶の問題
- 悪魔が狙ってくる心の隙とは
- 映画「ジョーカー」にみる生き方の違い
- 良禅の使命
ここに紹介したのは霊言のごく一部です。
詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。
・幸福の科学サービスセンター Tel:03-5793-1727
火~金/10:00~20:00 土日祝(月曜を除く)/10:00~18:00
・同グループサイトの支部や精舎へのアクセス
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