中間選挙の歴史的大敗を受けて記者会見したオバマ大統領。(写真:ロイター/ アフロ)
2011年1月号記事
編集長コラム
「2位じゃダメなんですか」「ルーピー」「最小不幸社会」「イラ菅」
12月に決定する恒例の「流行語大賞」にノミネートされた言葉で、今年は政治がらみがひと際目立った。
その意味で、週刊ペースで出され、政界に大きな波紋を投げかけた、日本の政治家や各国指導者の「霊言」も流行語の一つに数えてもいいのではないだろうか。
現役の政治家では、菅直人首相、仙谷由人官房長官、小沢一郎・民主党元幹事長。海外では中国の胡錦濤国家主席、温家宝首相ら(注1)。
彼らの守護霊(潜在意識)が、幸福の科学の大川隆法総裁の肉体を借りて語った内容が続々発刊され、40冊以上の書籍広告が新聞をにぎわせた。
霊言とは、神仏に相当する存在や死者の霊、あるいは守護霊の言葉を伝えること。仏教で言う「六大神通力」の「天耳」にあたる霊能力で、その実力差によっていくつかの段階がある。
①霊が肉体を支配して本人の意識がなくなる霊媒型、②修行の末、神仏の声を聞いて特別な使命を自覚する預言者・教祖型、③神仏から啓示を受けて説法する救世主型――などがある。
2600年前の釈尊の場合、③の最高度の霊能力を持ち、さまざまな霊言が「神々との対話」「悪魔との対話」として遺されている。