《本記事のポイント》
- 沢尻エリカ容疑者のように薬物で逮捕される有名人は後を絶たない
- 薬物を使用するとさまざまな霊的影響もある
- 依存状態を断ち切るには「自制心」などの心の力が不可欠
合成麻薬MDMAの所持容疑で逮捕された女優の沢尻エリカ容疑者が17日、警視庁から送検された。
覚せい剤所持容疑で逮捕された田代まさし容疑者の一件も記憶に新しい中、テレビドラマや映画などで幅広く活躍していた人気女優の突然の逮捕に、日本中から衝撃の声が上がっている。
芸能人らの薬物による逮捕は後を絶たない。本欄では、大川隆法・幸福の科学総裁が書籍で言及している、薬物の霊的背景や依存を断ち切るために必要な心の力などについて、これまで有名人が薬物で逮捕された際に掲載した記事を再編集してお送りする。
「自制心」を持ち心をコントロールすること
2019年11月9日付本欄「 覚せい剤でまた逮捕の田代まさし容疑者 依存を断ち切る心の力とは 」より以下抜粋。
大川隆法・幸福の科学総裁は、書籍『 自制心 』で、自制心は「自分が進むべき道を目標どおり進んでいくために必要なものでもある」として、以下のように述べている。
「 酒に呑まれても自制心を失います。また、麻薬や覚醒剤の類に手を出して人生を駄目にしてしまう人もいれば、博打や享楽的な趣味に手を出して駄目になってしまう人もいます 」
「 "転落の種"はいくらでもあって、宗教的には、そういうものがたくさん言われてはいるのですが、根本的には、『少し道を外れても、すぐに戻る力を持っているかどうか』ということが、長い間、成功を続けていける道なのではないかと思うのです 」
大川総裁は本書のまえがきで「 自制心も、戦後日本で失われた徳目の一つである 」と記している。確かに現代で「自分を律する」と言えば、笑われてしまうかもしれない。しかし、薬物などが「よくない」と分かっていても止められないのは、動物的な本能が抑えられていないといえる。
心をコントロールする力は、人間だけに与えられた高度なものだ。そして自制心は、勇気や忍耐力、発想などのプラスの心と結びつき、大きな目標を達成するエネルギーとなる。
「自制心」を子供のころから身に着けられるような家庭や学校での教育が、依存症を防ぐ。そして、「自制心」は何歳からでも身に着けられる。そのためにも、善悪の判断ができ、心を揺らさないよう、神仏に対する正しい信仰心を持つことが不可欠だろう。
"霊障者"をつくる深酒や薬物
2019年3月16日付本欄「 ピエール瀧容疑者コカイン使用逮捕の衝撃 薬物は"いい作品がつくれる"幻想 」より以下抜粋。
大川隆法・幸福の科学総裁は、書籍『 真実の霊能者 』で、「地獄霊から身を護る5つの方法」のひとつとして、「『規則正しく自己管理する』努力」をあげている。その中で、コカインなどの薬物を、「理性が麻痺し、悪霊がかかりやすくなる状態をつくる」としている。
「 悪霊に取り憑かれた状態になると、生活が不規則になって乱れてきます。『不規則な生活に引っ張り込んでいく』のが彼らの特徴なのです。つまり、人間社会で理性が目覚めているときには動きにくい傾向があるのでしょう。それで、憑かれた人も、理性が麻痺した状態が好きになっていくのです 」
「 例えば、半日も一日もお酒を飲み続けてグデングデンになり、この世の時計の針が分からなくなるところまで行くような生活を常時続けていたら、もはや、守護霊のコントロールの及ぶところではなくなると思います。あるいは、コカインなどの麻薬もそうでしょう。そういうもので自己陶酔させると、霊がかかりやすくなるのです 」
深酒や薬物などで酩酊状態になると、霊能者と近い状態になるということだ。これが、「作品作りのために薬物が必要」という考え方を生み出しているのかもしれない。しかし、この状態は霊能者というより、悪霊などに取り憑かれた"霊障者"に近い。
そもそも「悪霊」の憑依は、自分の心がマイナスの思いで満たされていると、それに「同通」した悪霊を呼び寄せてしまう。そして、自らの心を変えない限り、悪霊と同通し続け、ついには肉体を乗っ取られてしまうこともある。
薬物依存から抜け出すのは難しいと言われるが、規則正しく自己管理を行い、謙虚に心を見つめ直し、強い精神力を養えば、いつか薬物と手を切ることができるはずだ。
麻薬使用の霊的真相
2016年12月5日付本欄「 ASKA再逮捕で考える麻薬の怖さ 霊肉両方のアプローチが必要 」より、以下抜粋。
大川隆法・幸福の科学総裁は、薬物について以下のように指摘する。
「 LSD系の麻薬を使用すると、一種の意識変化を起こして、擬似的な霊現象、体外離脱現象のようなものを体験することがあります。実際に霊界を見ている場合もありますが、おそらく、肉体と魂をつなぐ『霊子線』の部分が麻痺して、魂が遊離しやすくなるのではないかと思います 」(『 エクソシスト入門 』)
つまり、薬物によって理性が弱まり、その間、肉体から魂が遊離してしまうことがあるということだ。肉体から魂が遊離するとどうなるかと言えば、肉体が無人状態になるので、そこに悪霊が憑依し、人格が全く変わってしまうということもある。アルコールで酩酊状態になった際にも、憑依現象によって人格が変わってしまうことがあるが、同様の原理だ。
薬物中毒者が、「誰かに監視されている」「『殺してやる』という声が聞こえる」などと言い、病院送りにされることがあるが、実際に、憑いている霊の声が聞こえたり、姿が見えたりしている場合もある。
このように、「霊的に何が起きているのか」を知った上で、医学的にアプローチする必要がある。身体から薬物を抜き、壊れた肉体と魂のつながりを取り戻すには、霊肉両面からのアプローチが求められる。
精神的タフさを身に付ける
大川総裁は、『 超・絶対健康法 』で、ストレス社会には薬物が蔓延すると指摘した上で、次のように述べている。
「 現代人は、自分の言いたいことを言えるようになり、口は強くなりましたが、その反面、精神的には弱くなったのです。精神的に、もろくなり、人のささいな言葉に傷ついたり、ちょっとしたことで自分をいじめたりするような面が出てきました。そういう点で、精神の鍛え方が足りないのです。ある意味では、禅修行のような、宗教的な意味での胆力の鍛え方が、現代では足りなくなっています。やはりそれが、宗教として教えなければいけないところでもあると思うのです 」
薬物に手を出さないためにも、薬物中毒を克服するためにも、精神的な力が必要だ。現代では、「精神修行」という言葉を、古臭く、迷信的なものとする風潮が強い。もちろん、宗教の正邪を見分ける必要はあるが、今こそ、「精神」「心」というものの大切さを見直す時と言えよう。
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