木村 貴好
(きむら・たかよし)1971年、埼玉県生まれ。筑波大学第二学群生物学類卒。同大学院修士課程(環境科学)修了、同農学研究科博士課程単位取得後退学。博士(農学)。応用昆虫学分野の研究を行う。農業生産法人、茨城県農業総合センター生物工学研究所を経て、2008年、幸福の科学に奉職。現在、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティの未来産業学部アソシエイト・プロフェッサー。「自然と環境」「基礎生物B」などの授業を担当。著書に『スピリチュアル自然学概論』。
◎ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)未来産業学部のホームページ
http://future-industry.happy-science.university/
前回は「動植物の心」について考えました( https://the-liberty.com/article/16362/ )。今回は、「心には段階がある」ということについて、考えていきたいと思います。
自らの心に目覚め、心を見つめることで、その心境に応じた「自然の霊性(れいせい)」が分かるようになります。
近代科学は、物心二元論の哲学のもと、自然から「精神」を抜き取り、「客観」として扱っています。形而上学からの解放は、自然科学の発展や産業革命を生み出し、かつてない飛躍をもたらしました。ただし、その科学が生物学から魂と目的論を抜き去ったことは前回も触れました。
抜き去られた方の「精神」ですが、その中にもさらに深い洞察の目を向けることができます。科学信仰のもと、今でも「精神は脳や神経の電気信号処理か何かだ」と思っている人がいます。しかし、精神というのは階層的な構造があります。
それは、近年になって分かったことではありません。心の段階を知っていた人は昔から数多くいます。