がんで亡くなる人は、日本では年間約40万人、世界では約800万人います。
実は、日本は先進国で唯一、がん死が増加し続けている国です。アメリカなどの先進国では、がんの死亡者数が年々減っています。
2万人以上のがん患者に接し、統合医療を行う医師に、日本とアメリカの医療の違いやがん治療のあるべき姿などについて、話を聞きました。今回は後編です。
(聞き手:山本泉)
前編はこちら
2万人以上のがん患者に接した医師は語る 「がんは予知・予防できる」(前編)
小林 常雄
(こばやし・つねお) 1944年鳥取県生まれ。鳥取大医学部卒業後、国立がんセンター内地留学、京都大学・大学院、東京大学大学院卒業。両大学院でがんの基礎研究を行い、東京大学で博士号取得。京北病院院長IMHCクリニック院長などを歴任し、2015年12月より、美浜クリニック・国際がん予知予防センター長を務めた。「人間はなぜ治るのか? 第2回癌からの生還」―NHK(ETV)治療ルポが反響を呼ぶ。2016年9月、アメリカ総合医療学会で招待講演し「アチーブメント賞」受賞。近著に『がんの正体がわかった! 「がん」は予知・予防できる』。