2019年10月号記事

ストレスに負けない

社長の健康力


contents


STEP 03 病気になってしまったら

胃がんをきっかけに
より大きな使命に生きる

経営者には重いストレスがかかり、病気になってしまうことも。

病気になったら、どう考えるべきか。

胃がんを経験した経営者に話を聞いた。

東條経営科学研究所 代表取締役社長

東條 保子

(とうじょう・やすこ)1947年佐賀県生まれ。旧東京教育大学(現・筑波大学)卒業後、日本IBM株式会社にてプロジェクトマネージャーなどを歴任。1998年に起業し、経営コンサルティングやITイノベーション、人材教育など幅広いサービスを展開している。

子供のころから「死ぬ3日前まで仕事をしたい」と思っていました。1969年、女性でも定年まで働けるIT企業「IBM」に入社し、24時間365日、働きました。好きで仕事をしていて、病気をしたことはなかったのです。

米IBMのトップは、日夜忙しくても、すがすがしくにこやかなのが不思議でした。プロテスタントなので、仕事を天職ととらえている。そして会社が大きくなっても「社員は家族」というような温かい雰囲気でした。「私もいい宗教に入りたい」と教えを求めていて、43歳の時、幸福の科学に出会いました。『太陽の法』(大川隆法著)には、「死んだらどうなるか」など今まで疑問に思っていたことの答えがすべて書いてあり、「これはすごい」と思い、入会したんです。

日本IBM社長の近くで働いていましたが、「人生には限りがある。もっと自分の時間をつくって、幸福の科学の勉強をしたい」と思い、50歳で退職。51歳の時、起業しました。

次ページからのポイント

「自責の念」で胃がんに

病気を契機に、志を考え直す

心が変われば、経営も変わる