《本記事のポイント》
- 川崎の無差別殺傷事件で2人が死亡
- 凶悪犯罪の背景には「憑依現象」がある可能性が高い
- 正しい知識を持つことで憑依対策はできる
登校中の小学生ら19人が刃物を持った男に次々と襲われ、小学6年生の女児と児童の保護者で外務省職員の男性が死亡するという痛ましい事件が28日に起きた。怪我をされた方々にお見舞いを申し上げると共に、亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。
加害者の男(51)は小学生らを切りつけた後、犯行現場から約50メートル離れた場所で自らの首を切り、自殺した。この男は強い殺意を持ち、計画的に多くの人を殺そうとしていた疑いがある。
犯行の動機は今のところ不明だが、大勢の人を傷つけ、精神的なショックを与えた上に2人の尊い命を奪ったことは、どのような理由があっても許されることではない。
普段はおとなしいのに、突然豹変する理由
罪のない人を無差別に襲う凶悪犯罪は、アメリカでの銃乱射事件でも見られるように、世界中で後を絶たない。
こうした凶悪な事件の背景には、「霊的な影響」も考えられる。
今回の犯行が行われる40分前、加害者の男が自宅から駅へ向かう時は、普段と変わらぬ様子で近隣住民とあいさつを交わしていたという。しかしその後犯行現場に現れた男は、その場で豹変し、児童らを襲撃した。
各紙では、加害者の男の小中学校時代の同級生による「普段はおとなしいけれど、ささいなことであっても気に入らないものがあると豹変し、大暴れをしていた」という証言も紹介されている。
「突然豹変する」というのは、単に「精神異常だった」と片付けるのではなく、宗教において「憑依(ひょうい)」や「霊障(れいしょう)」と呼ばれる現象と捉えることで、その原因に迫ることができる。
凶悪犯罪の背景にある「霊障」や「憑依」現象
日常生活においては聞きなれない言葉だが、憑依とは「悪霊や悪魔がこの世で生きる人に影響を及ぼしている状態」のことを指し、霊障とは「何らかの悪しき霊的影響を受けている状態」のことを言う。
また、悪霊とはこの世で「愚痴、不平不満、猜疑心、欲求不満、劣等感、自己顕示欲」などのマイナスの思いを持ち続け、死後、地獄界へ行くことになった霊のこと。悪魔とは悪霊よりも、より積極的に悪を犯そうとする存在だ。
「類は友を呼ぶ」と言うように、憑依は基本的に、「ある人が思っていることと同質の思いを持った霊がその人に影響を及ぼすことができる」という霊的法則のもとで起こる現象だ。
凶悪犯罪の場合、加害者が心の中に抱く「悪しき思い」に悪霊や悪魔が同調し、憑依することで本人の心を支配し、時に普通の人間ではあり得ないような凶悪な犯行へと誘うのだ。
「憑依」や「霊障」は他人事ではない
しかし憑依や霊障は、特別な人にだけ起きることではない。
大川隆法・幸福の科学総裁は著書『真のエクソシスト』の中で、次のように指摘する。
「 『霊障』とか『霊に取り憑かれる』とかいうようなことは、それほど特殊なことではなく、どなたであっても一生のうちに何度か経験すると思われます 」
その対策として、「一日に一つでいいので、他の人のために役に立つ、善い行いをする」、「正しい言葉を使う」、「人間関係を正す」ことなどを挙げた上で、「 基本的な道徳に近いかもしれませんが、まずは簡単にできることから始めてみてください 」と述べている。
憑依や霊障を他人事と思わずに、自らも悪しき霊的な影響を受ける可能性があるのだと自覚する。そして「常に心を正していこう」と決意して、毎日コツコツと善行を積み重ねることが、「憑依されないための予防線」になる。
凶悪犯罪を阻止するためには、地域とのつながりや防犯を強化していくと共に、一人ひとりがその心を正していくこと、周りにもその必要性を伝えることが大切だ。
悪霊や悪魔による憑依や霊障は、病院や裁判所で証明できるものではない。その正しい対処方法は「エクソシズム(悪魔払い)」であり、宗教にしか教えられない。霊的な真実を伝える正しい宗教が広まることで、凶悪犯罪を抑止できるはずだ。
(佐藤いのり)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『真のエクソシスト』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=2179
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